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2024.09.18
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カテゴリ:神社仏閣・御朱印
射穂神社から東へ5分程車で走った保見町根川地内に鎮座する貴船神社。
今回はこちらの神社を訪れます。

貴船神社社叢。
大きく伸びた樹々に包まれ、その隙間から日差しに照らされた社殿が姿を見せている。
猿投山の南に位置し、社叢の南に集落、集落の周囲は田畑が広がる一帯。
駐車場のある西参道へは突き当りを右折します。

上は明治24年とほぼ現在の地図の比較。
かつての愛知県西加茂郡の一部で、明治22年伊保堂村、下伊保村、殿貝津村、上伊保村、田籾村が合併し伊保村となった地域で、鎮座地は当時の伊保堂村集落の北外れにあたります。

社叢から覗く社殿の眺め。
社殿はコンクリート造りのようです。

西参道の鳥居と参道。
社標はなく、参道は境内の西側に繋がっており、鳥居左に駐車余地があります。
鳥居右の保見ウォーキングマップ。
射穂神社から東に向かい、中間ポイントの貴船神社を経て、東の北野天満宮付近をゴールとする約3㌔のコースができているようです。

西参道の石の明神鳥居。
この参道には「秋葉山」や「貴船神社」と刻まれた燈籠が立っています。
ここから右に進んだ憩い家の横に社頭を構えています。

社頭。

左が憩い家で、その前に「村社 貴船神社」と刻まれた社号標が立っています。
石の大鳥居の先に境内が広がっています。

鳥居から境内の眺め。
昭和45年健之の鳥居の脇には一対の狛犬と像が安置されています。

大正13年(1924)に寄進された愛嬌のある顔の狛犬と台座に社司 宮川増太郎と刻まれた像。

社殿全景。
左に手水舎、右手に役行者の像を安置した祠があり、正面の拝殿右に境内社が鎮座します。

手水舎、手水鉢には龍の姿はなかった。
西参道はこの手水舎の横に通じています。


境内から西参道の眺め。

参道脇の石灯籠の竿に秋葉山の文字が見える。

境内入口にも燈籠があり、こちらの竿には「貴船神社」と刻まれていました。

境内左側の祠。
祠の前には陶器の狛犬が置かれ、内部には役行者(左)と石仏の二体が安置されています。
右の石仏はマップによると弁財天とあった。
彫られて月日が経つのか、頭部周囲の輪が弁財天の衣なのか、光背なのか像容が良く分からなかった。

貴船神社社殿全景。
コンクリート造りの入母屋平入の拝殿に唐破風向拝が付くもので、拝殿右には境内社一社が祀られています。

向拝には菊花紋章が入れられています。


拝殿額は「貴船神社」とあり、ここにも菊花紋章が入る。

拝殿内の眺め。
懸垂幕には五三の桐の紋が入っており、こちらが神紋かと思われます。

拝殿左の由緒と手作りので分かりやすい境内マップ。
由緒内容は以下。
「十四等級 貴船神社 村社
鎮座地 豊田市東保見町根川556番地
【祭神】 闇龗神(くらおかみのかみ)
【由緒】
創建は明らかではないが、棟札に寛文8戊申年(1668)2月に、家内子孫繁昌、息災延命、守護所として奉建再御設とあり。
 元禄11寅年(1698)2月二日、奉新地春 井戸田赤羽根へ移し奉るとある。
明治6年(1873)5月村社に列す。
 同42年(1909)8月31日、字柵口58番 子守神社と本社の境内社 元貴船神社を本社に合祀合霊した。
昭和45年本殿、幣殿、渡殿、廻廊、手水舎、社務所を改築する。
 例祭日 10月第一日曜日、祈年祭 4月第二日曜日、新嘗祭 12月第一日曜日。
【社殿】
本殿流造、神門、拝殿、神饌所
【境内社】
【琴平神社】
祭神 大物主命・木花咲也姫命
 勧請不詳 明治42年8月31日富士浅間神社境内社を合祀。祭神2柱となる。
【秋葉神社】
祭神 迦具土命
 勧請不詳 境内神社牛天神 祭神不詳、明治42年8月31日合祀。
【八劔社】
祭神 日本武命・伊佐波登美命
 勧請不詳 境内神社 御鍬神社 祭神 伊佐波登美命
明治41年8月31日合祀、祭神2柱となる。
【津島神社】
祭神 須佐之男命・大山祇命
 勧請不詳 境内神社 山神社 祭神 大山祇命
明治41年8月31日合祀、祭神2柱となる。
【養蚕社】
祭神 天照皇大御神。
 大正8年(1919)4月20日、養蚕守護神として合祀。」

京都の貴船神社から分霊されたものと思われますが、祭神の闇龗神は水を司る神で農業に水は不可欠なものです。

拝殿左から本殿の眺め、昭和45年の改修されたもので綺麗な印象を受けます。
本殿域に境内社が祀られているのかは定かではありません。

この辺りに置かれている古い手水鉢、今も現役の様です。

拝殿右の境内社。
一間社流造で境内マップによれば、琴平神社、八劔社、養蚕社の三社相殿。

大きな社ではないですが、各所に手の込んだ意匠が施されています。

脇障子には瀧を遡る鯉が描かれています。
昔から出世を象徴する縁起のいい柄ですが、鮎や鮭のように登るこの姿、実際の鯉はこうはいかない。

さて、これで境内は参拝したつもりでいましたが、この社の右の斜面の先にも境内社があったようで、鳥居の右から上に続く細い「観音道」を奥に進むと石仏や稲荷社などに繋がっています。

貴船神社本殿の大棟。
造りは良く分からないが5本の鰹木と外削ぎの置き千木が施されています。

写真は社頭から南の眺め、田畑の先に愛知環状鉄道、伊保川へと続きます。
鳥居の先に瓦葺の建物があり、一部見落としていた事に気も付かず、神社を後にしてそちらに向かう。

入口が開け放たれた堂は根川集落の弘法堂で、堂内には弘法大師はじめ4体の像が安置されていました。

街にはない田畑が広がり開放感のあるこの地域、道端に彼岸花が咲き出すのも間もなくか。

村社 貴船神社
創建 / 寛文8年(1668)の棟札が残る
祭神 / 高龗神
境内社 / 琴平神社、秋葉神社、八劔社、津島神社、養蚕社
所在地 / ​豊田市保見町根川556  
参拝日 / 2024/09/06
射穂神社から貴船神社 車移動 / ​東へ4分程で西参道参拝者駐車場
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Last updated  2024.09.18 19:47:33
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