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2008年07月28日
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カテゴリ:レース・イベント
第5回山岳グランフォンドin吉野

午前7時10人ずつのスタートで長くて暑くて急登ばかりの辛くて、でも達成感、幸福感でいっぱいになる吉野GFが始まった。

近頃の異常な暑さで夏バテ気味の私、朝ゆっくり出発するため、前日に受付を済ませておいた。(熱中症に寝不足はだめとのこと)
同時に、スーパーロングからロングにコース変更。
今年の吉野はショートの予定だったから、ロングに挑戦が私の実力相応ってとこでしょう。

グランフォンド180kmからグルメフォンド150kmへの変更だ。
勿論、東ノ川越・足ノ郷越も五番関も登る。
屁たれと言われようが、エイドで食べまくり山を登りまくり時間に追われずいっぱい楽しめるんだから。

で、27日(日)の朝、ゆっくり6時40分頃駐車場に到着。
車いっぱいで止めるとこもない状態。(ガードマンに、「協会の人に言われたらプレスやと言って」と言われ何とか駐車)
もうみなさん整列して開会セレモニーが行われようとしていた。
080727吉野GF18.JPG

国内有数の過酷な吉野グランフォンドには、近畿を中心に遠くは東京からの参加者もいる。
当日は大勢の人で会えなかったけど、多くの仲間がエントリーしている。

さて、出発。駐車場から吉野川沿いまで下り津風呂湖畔を通り宇陀に向かう。
169号に出る信号で10人の列車は分断されたり連結したり。
N田さん、millionさんchocoさんなどの顔も。

次第に特急・急行・鈍行列車と別れ、私は鈍行列車で最初の給水所へ。

給水に長い列が出来ていて、SLのS本師匠は「汗もかかへんから」と給水せず出発。
私は、バナナ2切れと水の補給。
ここまでサイコンの速度が作動せず、距離は0kmと表示したまま。
センサーを調整するも、調子はいまいち。

369号に出てトンネル手前を県道28号に登る坂は一部20%近い位の急登がある。
なんやかや登らされているから、この辺りでもう既に足に来てる。

たかすみの里エイドは、今年の冬、高見山に登山の際、立ち寄った温泉だ。
9時頃に到着。シルベストのいずりんさんが出発するところだった。
でもスーパーロング完走者は、ここで9時を過ぎると後がきつかったんじゃないかなぁ?

ここで、H野くんに遭遇。O田くんは、30分くらい前を走っているらしい。
おにぎり、柿の葉すし、バナナ、オレンジを食べ、お茶を給水。
10分位休憩して、H野くんと出発。

清流沿いの道は日陰なら涼しいが、もう太陽の光は痛いくらい暑かった。

先々週走った166号を通過、ここの自販機で冷たい飲み物を補給。
エイドの水は、ぬるいんです。

清流高見川沿いに丹生川上神社中社へ、いよいよここから東ノ川越えの急登である。
延々、8%超の坂が続く。
上り始めて直ぐに、歩いている人が大勢いる。

とにかく給水までは足を着かないでと、34×25で40回転でぎこぎこ。
汗が目に入る。汗拭きにリストバンド準備しておけばと思う。
リアディレーラーが取れている人がいる。試走の時のエンド折れを思い出す。

あちこちで休んでいる人、歩いている人。この坂は、普通じゃないです。

何名かが、私を抜いていくが、しばらくするとまた、私の目の前にいる。
ゆっくりでもいいから、登り続ければいつか峠がくる。

あと500mの看板を見つけたとたん力が抜けて止まりそうになる。
立ちごけなんかしてられないので、最後の力をふりしぼり給水ポイントへ。
たかすみの里エイドから1時間半程かかっている。
水を補給するが、ここの水もぬるかった。
T塚さんご一行も補給中だ。
080727吉野GF23.JPG

10時45分頃川上給水所へ向けて出発。
試走の時もそうだったが、ここからの下りは、要注意。
一車線の狭くて、8%~10%の急な下りとカーブの連続、落石もあり、グレーチングの段差も大きい。
案の定、パンク修理している人が何人もいた。
中にはタイヤが裂けている人もいて、悔しいリタイヤか。
ブレーキをかけすぎて、熱でバーストしないか心配になる位ブレーキレバーを握り続けた。
それと、光と影の落差が大きく、目の暗順応が出来ない。特にめがね装着者には、跳ね上げ式のサングラスが必須かと思った。

吉野川まで下り169号を川上補給所へ向かう。
今までと違い、路面は良いのに、もう足はヘロヘロ、言うことを聞いてくれない。
11時半少し前に、川上到着。
080727吉野GF26.JPG

ここで、F川さんに追いつかれた。
凄く元気そうで、ケロリとしている。私は、足ノ郷で全部使ったから後は惰性で登るしかない。
SLの人は一時間で五番関まで登らなくてはいけないから、かなり厳しいと思う。
でも、「あと1時間あります。頑張って。」T塚さん一行をお見送りした。

補給ポイントで水1本をもらい、道の駅へ。
トイレで顔を洗って頭から水をかぶり、冷たいポカリを1本買った。
持ってきた羊羹を補給してさぁ出発。

五番関への登りは、前半部分がきつい。歩いている人だらけ。
「ゆっくりで良いから五番関まで、足を着かない」と言い聞かせ登り続けた。
途中から、斜度は緩くなり、高原川のせせらぎが見える。
20km以上出せるところもある。
後半に残しておかないといけないと思うので、自制する。
しかし、既に使い切っている。残すどころか、お尻が痛い。足の裏が痛い。あちこちが痛くなっている。

ここでF川さんに追い越された。
もう、ついていく足は残ってない。
もう一枚、軽いギアが欲しい。

頭からボトルの水をかぶるが、既にお湯になっている。

湧き水を頭からかぶっている人、川に降りて水浴びしている人もいた。
足をつかずに五番関までと、我慢する。
暑さと坂の苦しさとで、気持ちを切らさないのが大変だった。

ヘヤピンを曲がり、程なく林道がスカイラインとなった。ヤッホーあと少しだ。
吉野からの林道と合流し、滝を通過、トンネルが見えたときは、ゴールしたような喜びがあった。

涼しいトンネルを越えると、エイドだった。12時45分頃だったと思う。
もちろん、SLだったら、足切タイムオーバー。
ロングは、13時半だから少しは余裕がある。
ロングに変更しておいて良かった。SLならここで気持ちが切れてた。
080727吉野GF28.JPG

このコースを作ったというM原さんが、エイドでボランティアをされてたので、写真を撮ってもらったりお話したり。
気持ちが楽になった。

chocoさんは、たった17秒遅れで、金パッチを張ってもらえなかったそうだ。
T塚さん一行は、足切にあい、戦意喪失、靴を脱いで、リラックス。
080727吉野GF29.JPG

このエイドでは、おにぎり、柿の葉すし、オレンジ、バナナを食べた。

日ごろ、痛くなったことがないお尻、足の裏が痛くてたまらなかった。
過酷なコースだ。

しかし、ここはまだコース半ば、気持ちを切り換え、さぁ、出発。

残りは65km、M原さん曰く、「後は下りだから楽勝ですよ。」
ってそんなことはなかった。

500m程下った所で、橋から川への転落者がいた。大事に至らなければと思いゆっくりと下る。

洞川を過ぎ、川合へ向かうカーブでは、バスとの接触か?
パトカー2台が赤色灯を点滅させている。

55歳のわが身、後半も、安全第一にと誓う。

川合からは、旧道を笠木峠へ。登りが辛い。
見回すと、周りに誰もいない。崖から落ちても発見されることはないだろう。

しばらくすると、前にふらふらの自転車が。ボトルを取ろうとして転倒。
声をかけると「大丈夫です。先に行ってください。」
ギリギリのところで走っているんだと感じる。

県道49号を168号に向けて下り続ける。
先日、道に迷って登った道だ。見覚えがあると安心できる。

168号に出て国道脇の売店で補給している人がいた。
もう少し先でと通過したが、先には延々自販機も店もなかった。

チョッとした登りが体全体に堪える。変化のあまりない道で気持ちが萎える。

丹生川に沿った道は、川遊びの人でいっぱいだ。
川に飛び込みたい。冷たい飲み物が欲しい。氷が食べたい。
2時間以上、黙々と一人で走り続けた。
確か小さなアップダウンはあった。でも走った道の記憶がない。
やっと309号が見えた。道の駅まであと2km。冷たい飲み物が飲める。
しかし、道の駅がエイドだと思っていたが、GF案内看板は通過を指し示している。
たまらず、道の駅に戻って、スポドリを一気に飲んだ。

再び、黒滝エイドを目指して走る。と後ろから、F川さんに声をかけられる。
五番関では、私が先に出発したから、また追いつかれたことになる。
地図を見せてもらうとあと1km先。

15時30分ごろ黒滝エイドに到着。
T塚さんグループに再びお会いする。
私が五番関を先に出発していたのに、どこで追い越されたんだろう。
答えは、笠木から直接黒滝へシートカットのコースとのこと。
SL=ショートカットロング、サイコンで120kmあったそうだ。立派なGFだ。
080727吉野GF30.JPG

黒滝エイドは、ポカリが冷たくて美味しかった。
おにぎりと柿の葉すしを食べ、塩分補給に、梅干も数個頬張った。

ゴールまで、あと12kmあまり。
あとは、地蔵峠をトンネルで抜け、才谷から吉野山の横っ腹にでる。
これも、先日走っている。
先日は楽勝だったが、今日はどうだろう?

最後は、T塚さんご一行と吉野山の商店街を下った。
駐車場に到着、カメラを向けられ、思わず両手を上げてガッツポーズでゴール。
嬉しかった。

認定書を受け取り、冷ぜんざい、こんにゃくを食べ、最後まで、グルメフォンド楽しめました。

080727吉野GF33.JPG
(赤のゼッケンに青の線がロングに変更のしるし)

しばらくして、N田さんSLコースから帰還。お疲れさま。
少し話して、着替えを済ませ、5時頃駐車場を出た。

車で下山中、millionさんが、最後の坂を登って来られ、声をかけて応援、SL完走お疲れさま。

他にも、一緒に走った皆さん、お疲れさま。
M原さんをはじめ、大会関係者の皆さん、ありがとう。
来年は、また一つ歳をとるから、スーパーロング挑戦は微妙だが、是非とも走りたいと思う。





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最終更新日  2008年07月31日 21時28分09秒
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