不思議なニュース速報

イスタンブール──トルコのアルメニア系トルコ人ジャーナリスト、フラント・ディンク氏が１９日に暗殺された事件で、当地の警察当局は２１日、３２時間に及んだ捜索の結果、推定１６─１７歳のオグン・サマスト容疑者を拘束したと発表した。

アナトリア通信は、同容疑者が犯行を自供したと伝えた。

サマスト容疑者は高校中退の薬物中毒者とされる。事件現場の映像からサマスト容疑者が割り出され、父親も身元を確認した。報道によると、父親は黒海沿岸の北部トラブゾン出身だが、同容疑者はイスタンブール市内でおじと同居していた。

サマスト容疑者はサムスンでトラブゾン行きのバスに乗り、発車を待っていたところを逮捕された。警察当局は、映像の中で同容疑者が着用していた白いニットの帽子と銃を押収したとしている。

トラブゾンでは事件に関与した疑いで少なくとも１２人が拘束された。
サマスト容疑者など６人は、イスタンブールで取り調べを受ける。

ディンク氏はアルメヒア語とトルコ語の週刊紙「アゴス」の編集長として、トルコでタブー視されている第１次大戦のオスマン帝国崩壊時のアルメニア人虐殺に関する言論活動を行い、民族主義者の反発を買っていた。

エルドアン首相は全国に向けてテレビ演説を行い、事件がトルコにとって衝撃および侮辱であるとの認識を示し、遺族のみならずトルコ全体にとって「暗い一日」だと述べた。
首相はまた、容疑者を厳罰に処する意向を明言した。


写真：事件現場から逃走するサマスト容疑者
http://www.cnn.co.jp/world/images/CNN200701210009.jpg


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