阿川佐和子「そうか笑い話なんだ」で気づいた、認知症の母との明るい介護生活
6/10(月) 5:00配信 週刊女性PRIME
なので、母の頼みを「仕事だから」と断って、ゴルフに出かけたりもします。そんなふうに、たまに“ズル”しても息抜きの時間を作ることは大事ですね。そして、少々うしろめたい気持ちになるくらいのほうが、母に優しくなれるんです。
私も仕事をやめて介護に専念しようかと、ちらっと思ったこともありました。先日聞いた話では、お舅さんを介護中の女性が、週1回のお花のお稽古が唯一の楽しみなのだけど、「介護中にそんな余裕があるのか」と言われそうで、やめようかと悩んでいるとのことでした。でも、そこで、自分の時間を作ることをやめてしまったら、介護を続けるエネルギーも失いかねないと思うのです。(中略)
以前、中尾ミエさんにお話を聞いてなるほどと思ったのは、今の80代って時代の先端を走った世代だと。ロックを取り入れ、ジーパンをはき始め、広告をカルチャーにした人たち。なのに、施設で童謡とか民謡を歌わせられるのはおかしいって。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190610-00015207-jprime-ent&p=1
上記は3頁目からの引用です。
1段落目。
「少々うしろめたい気持ちになるくらいのほうが、母に優しくなれる」というのは、不倫している人が配偶者にやさしくするような心理だろうかと思い、なるほどと思いました。
2段落目。
「介護中にそんな余裕があるのか」とかいうのは第三者が言いがちな余計な発言です。介護にかかわらずですが。
しかし長々と続く介護を心理的に支えるために、自分の楽しみを用意しておくというのは大事なことだと思います。これも介護にかかわらずですが。
この考え方が世に浸透しますように。
3段落目。
「今の80代って時代の先端を走った世代だ」というのは、我が事のように切実に感じます。
私はまだ80代ではありませんが、80代になった時に童謡とか民謡とかを歌わされたり聞かされたりしても、「なんだかなあ」という気分にしかならないと思います。
昔はやったJ-POPとかバーフバリとかを歌ったり聞いたりしたいです。
ことことこーこ [ 阿川 佐和子 ]