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カテゴリ:お菓子
仙台を代表する洋風の饅頭型のお菓子で、カスタードクリームをミルクベースのカステラ生地で包んだクリーミーな味が魅力です。東北の代表的なお菓子は、秋田の金萬や岩手のかもめの玉子、福島のゆべしなど甘味は全国的に有名なものが多く、かつ歴史も長いものが多かったりします。これらのお菓子は東北以外ではなかなかお目にかかれることが少なく、全国のお菓子を取り扱っている高島屋や阪急でも入手の難しいものもあるほどです。
萩の月はずんだ餅と並ぶ宮城の銘菓ですが、その歴史は意外と浅く1979年に登場しました。開発したのは仙台市内のメーカーの菓匠三全さんで、元々は戦後間もない時期に飴屋として開業した歴史のある企業です。三全さんのお菓子は和菓子をベースにしていますが、エスプリ(esprit <French spirit>:フランス的精神)のきいた商品が特徴で、和洋折衷になっているものが多くあります。バームクーヘンに小倉餡やクリームを入れた伊達絵巻はその代表例です。 今回買ってきた萩の月は珍しい2個入りで、いわばお試しセットといった要素が強いものですが、パッケージはしっかり1個ずつ箱入りと非常に贅沢な包装となっています。デザインも和風のもので、これだけだと中身は完璧和菓子という印象を受ける完成度です。 しかし箱を開けてみると中身は洋風のカスタード饅頭で、このギャップがまた面白いのです。飲み物は饅頭の甘みを引き立たせるために敢えて無糖の紅茶にしています。カトラリーやコースターはフルーティアで配布されたものが入手できたのでこれを使っています。東北の雰囲気は出ているでしょうか? ここまでがお菓子の概要になります。肝心のお味ですが、これは絵文字で (^~^) しかありません。カスタードクリームはカステラの生地の中にたっぷりと詰まっていて、まろやかな味は特に贈答用には最適です。東北新幹線のグランクラス登場時には車内で提供されるおやつでサーブされるなど、ファーストクラスで出しても名に恥じない逸品ですから、晴れの日に奮発したり節目のご褒美として是非活用下さい。家で手軽にグランクラス乗車気分を味わえるお菓子でもありますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.09.21 20:56:40
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