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阪九フェリー以来のフェリーネタです。効率的な旅程を考えるときに鉄道以外の選択肢を考えていくことは、予算面を含めて効果的であることをこのブログで述べてきました。秋の遠征では1年半ぶりの四国に出向きましたが、今回乗ってきたのはオーシャン東九フェリーで、このフェリーについて書いていくことにします。 オーシャン東九フェリーは、東京から徳島を経由して北九州の新門司を結ぶ貨物輸送主体のフェリーです。貨物の割合が高いRo-Ro船とは違い、こちらは旅客輸送もある程度確保したルートなのです。写真は新門司港出港前の様子です。徒歩での利用の場合は、門司駅から乗り合いタクシーが出ているのでこれを使うことになります。ただし、名門大洋フェリーや阪九フェリーの送迎バスとは違い、1人440円かかりますので注意が必要です。 新門司を出るのは夜の7時(日曜祝日は6時発)で、管理人は徳島まで使いました。徳島までは14時間強、そこからさらに東京まではほぼ1日半の旅程になります。 船内は結構設備が充実していて、意外とのんびり寛げました。 船内の中央部分にはリラックスシートが10席ほど置かれています。リクライニングが大きく倒れるので仮眠もできるほどです。 こちらはチャイルドルーム。アンパンマンが部屋の中にいるのはお約束ですね。作者のやなせたかし氏は高知出身ですので、四国発着の公共交通機関とのコラボが頻繁にあります。 リラックスシートはこのようになっています。リクライニングはJRのグリーン車よりも大きく倒れますよ。 船内には乾燥機を含めコインランドリーの設備があります。東京まで片道1日半ですから、洗濯の需要は高いのです。 船内のフロント部分には展望スペースが完備。ただし、夜間の航海中は目視による安全確保のため、光が漏れないようカーテンが閉められます。 このフェリーのキモは食事面で、自動販売機で冷食を買って賄えるところにあります。そのため、食事の種類によって使う電子レンジの種類が違ってくるわけです。 自動販売機で売っているものはアルコールやおつまみ、アイスクリーム、インスタント麺、丼やカレーなど結構バリエーションに富んでいます。長時間の航海でも飽きのこないバリエーションがありますから、これはなかなか見られない光景です。 自販機で売っている食事は、丼やカレー以外にもうどん、そば、パスタ、韓国料理、小籠包、寿司、焼鳥、担々麺、焼売など、ちょっとした定食屋レベルの種類の多さがあります。 その中にはピエトロのパスタやドリア、グラタンも。ピエトロは福岡に本拠を持つパスタとピザの専門店で、味に定評のあるお店なのです。ただ、スーパーで売っているものよりも船内は若干、割高なので持ち込んでいった方が逆にコスパは良かったりします。管理人は四国まんなか千年ものがたりの予算を厚くしたので船内の食事は持ち込みましたが、東京~新門司間を1日半乗り通す場合には重宝します。 トイレや洗面所、お風呂も長距離フェリーらしく完備していて、お風呂については24時間使用可能です。これはポイントが高いです。 アメニティグッズは自販機から購入できます。酔い止めの薬も完備。 管理人が1泊過ごした部屋はカプセルタイプのツーリストベッドです。さんふらわあや名門大洋フェリーのものと似ています。これで新門司~徳島間はネット予約で9790円(税込み、但し繁忙期を除く)とお得でした。下段はエンジンの振動がきやすいので、上段の方がおススメです。この他、3~4人向けの個室もあるので、こちらも徳島までの移動であれば使いやすいお部屋となっています。 売店は営業時間がそんなに長くはないですが、関東や四国、九州の代表的なお土産を買うことが可能です。目玉はいろんな産地のカレーが買えるところで、ブランド豚のTOKYO Xを使ったカレーもありました。 翌朝、到着前に展望デッキに出ます。航路は四国の沿岸に沿って進むルートで、日向灘から足摺岬、室戸岬を経由して徳島に向かいます。天候によっては瀬戸内海から大阪湾に出て回り込むルートになる場合があります。 徳島到着前の1コマ。快晴時には大鳴門橋や淡路島だけでなく和歌山まで見渡せます。 徳島には定刻の9時20分に着きました。沖洲(おきのす)のフェリーターミナルからは徳島駅に向かう直行バスが出ており、これに乗ると15分~20分で駅まで直接アクセスが可能です。さらに、土・日に到着する便に乗ると、徳島駅からは10:35発の藍よしのがわトロッコに接続する便利なダイヤになっているので、狙わない手はないんですよね(^-^)。加えて、阿波池田と大歩危で乗り継ぐと、四国まんなか千年ものがたりにも乗れますので、新門司→徳島はものがたり列車の乗車で裏ルートとしても使える選択肢になりますから、これはチェックしておきましょう。 乗船当日はフェリー船内のスタッフに本当にお世話になりました。四国遠征の際は、時期を見て乗れたらと思います。スタッフの皆様、ありがとうございました。この次のネタは藍よしのがわトロッコについてです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.11.01 19:15:13
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