185系
旧国鉄型がどんどんとその数を減らしている中、来年3月に185系の定期運用が終了するとJR東日本から発表がありました。185系ってどんな車両?という方もおられるかと思います。185系は1980年代の中盤から製造された特急型車両で、踊り子や高崎線(草津<前身の白根を含む>、谷川、あかぎ、ホームタウン高崎など)、宇都宮線(なすの、おはようとちぎ、ホームタウンとちぎなど)系統の特急、湘南ライナーなどのホームライナー、快速、各駅停車など幅広く使われていました。中には1982年の東北・上越新幹線の大宮開業の際に設定された上野~大宮間の新幹線リレー列車や最近のムーンライトながら、高崎~長野間の快速など、高い汎用性を活かした運用で関東だけでなく、中京地区や信州、新潟などでも見ることが出来た珍しい車両です。通過中の踊り子。退避中の車両も実は185系で、間合い運用で東京~伊東間の各駅停車にも使われていました。管理人はこの各駅停車をちょこちょこと活用をしていたことがあり、18きっぷを使って乗ったときには自由席グリーン券を買って車内で熟睡の場に使っていたこともありました。リニューアル改造後のグリーン車のグレードがそれなりに高いものがあったので、十分寝る環境があって重宝した乗り得列車だったのですが、残念ながらE231、E233系に置き換えになっています。踊り子は旧国鉄時代から修善寺乗り入れも行っていて、来年のE257系置き換えの後も運行が継続することになりました。現在の踊り子は三島~修善寺間の伊豆箱根鉄道線内は追加料金なしで乗れるので、修善寺温泉湯治や武士のあじ寿司を食べに行くときに便利だったのですが、来年から200円の追加料金がかかります。http://www.izuhakone.co.jp/railway_news_20201112.pdf5両編成。修善寺乗り入れ編成は来年から編成の長さが若干長くなります。一時は三島駅のオーバーハングの問題やJR東海の運転士の習熟の関係から廃止が噂されていたこともありましたが、何とか特急は残ることになり観光路線の面目は保たれる形です。直近の185系の普通車室内です。製造当初は姉妹車の117系と同じく転換クロスシートだったのですが、リニューアル工事を経てリクライニングシートに換装されています。これによってアコモデーションは大幅な改善が図られました。しかしながら、シートピッチは910mmと近年の車両と比較すると狭く、居住性の観点から見れば再考を要する段階に来ていたのかもしれないですね。地味ながら様々な列車で活躍を続けてきた系列だったのですが、来年には定期運用を外れて臨時列車での運行のみとなるそうです。その臨時運用についても2022年には終了するとのことで、引退までに安全に運行を継続できることを望むばかりです。撮り鉄や乗り鉄のマナーの悪さはTwitterや色々なブログ、鉄道ニュースにて指摘されてますが、安全を第一に楽しみましょう。