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カテゴリ:いのち の 智慧
◇ひとつめの うねり カルマ(業)◇
何故 それほどまでに あなた自身の成長に あなた自身が 真剣に成って欲しいか? それは 私に見える 大きなうねりがある。 その うねりを超えるには 並の人間には ひどく困難に見える。 その うねりを 超えてしまう道こそ あなたの 此処に至る 内面成長をおいて 他にない・・・。 その うねりとは 生において 最も大きく 多大な 障害となって あなたの中に 影を落とす カルマ(業)・愛・セックスだ。 あるいは 性欲・愛・カルマ と 言ってもいい。 すべての 問題は この 根本原理に根ざしている。 この 根本原理に メスを入れる話しをするが 今から 話す話しは あくまで 私が看破(見破る事)したことだ。 あなたは この話しを 聞いていて 揺さ振られたり 頷ける所があったら それを 誤まかさず 自らも 内側の目を使って あなた自身のことを 看破する事。 それを する事に 成長がかかっている。 私の話しは あくまで あなたの成長を促す ヒントにしか 成らない。 それを ヒントで終らせてしまうとしたら あなたには まったく 成長の見込みはない。 だって そうだろう 私は 私の看破したことを話す。 あなたは ただ聞くだけで それを知識として 取り入れたとしても もう まったく別のものだ そこには 大きな隔たりがある。 あなたも あなた自身の それを 覗き込んだ時に 初めて 私の言っていた意味が 理解できる。 私は それを あなたにして欲しい 私の話しを 聞いてほしい訳じゃない。 私の話しだけ 聞いていたって あなたには きっと いつまでたっても 本当の私の声は 聴こえない・・・。 あるテレビの ドキュメンタリー番組で 「ゴリラの生態」を 放送していた ゴリラの 出産シーンを カメラに収めようと制作された番組であった。 この中に 二頭のゴリラの 出産から哺乳 育て方が 映し出されていた。 それを見て 私は ショックを受けた。 一頭のゴリラは 出産すると 赤ちゃんを 綺麗に舐め回し すぐさま 彼女自身の乳房に そっと あてがい 大切そうに 母乳を飲ませ 係員を 安心させた。 そして その様子は 人問の それと まったく変らない。 目ヤニを 取って上げたり 鼻を取って上げたり そして 抱いて背中を軽くたたいて あやす(ヨシヨシ)を して上げる仕種まで 人間の 親子の姿 そのままであり その姿は 見ている私達を ほのぼのと させる感じすらした。 ショックを 受けたのは この後である 二頭目の ゴリラの出産が 始まった。 出産は 無事に済んだ。 ところが 母ゴリラである彼女の様子が どうもおかしい。 彼女は 赤ちゃんに構わず 出産の時の血液を 舐め回したり 胆盤を食べたりと 自分自身の後始末ばかりしている 前のゴリラは そんな事よりも 赤ちゃんに 係り切りで 自分の 後始末をしたのは 赤ちゃんの 哺乳が済んだ後だった。 それなのに 彼女ときたら 自分の後始末が終りかけて 始めて 気がついた様に 傍に置いてあった赤ちゃんを 舐め回し すっかり綺麗にした。 だが その後も ただ 抱いているだけで そして その抱き方も 非常に 危なっかしい。 まるで オモチャを 悪戯する感じだ。 いつ 押し潰されるかと ヒヤヒヤしたほどだ・・・。 そして 肝心の哺乳をしていない。 お母さんの彼女が 乳房にそえない限り まだ 目の見えない赤ちゃんゴリラには 哺乳を受ける事ができない。 母親の介在があって 始めてそれは 可能だ 時間は 刻々とすぎる。 だが 彼女は 一向に 哺乳しようとしない。 それどころか 赤ちゃんゴリラを ただ 遊ぶ対象物の様に扱い あやす仕草を続けるばかりだ。 係員は 出産後 四時間という ギリギリまで 彼女が 哺乳をする事を待ったが 赤ちゃんゴリラが このままでは 危険だと言うことで 人間の手により 哺乳をするという 措置に 踏み切った。 何故 四時間も待ったのかは ちゃんと理由があった。 人問が そこに介在し 哺乳をしてしまうと その 赤ちゃんゴリラも 又 同じ様に哺乳も出来ず 子供を育てる事が 出来ないゴリラに 成ってしまうからだった。 そして この母ゴリラは 人間の手によって 哺乳を受けたゴリラだった。 人間の手によって 育てられたゴリラの場合 何故それが 不可能かと言ったら そこには 母が子を慈しむ エネルギーが 流れ出て いないからだ。 ただ単に 機械的だ そこには 愛のエネルギーが無い。 もしも そこに 可愛いと思える 係員の 愛情が有ったとしても それは 母の 愛情とは 明らかに 違う。 愛が流れ出ていない。 そして それとは 別の話しになるが もう ひとつは それ以前 何んの気なしに見ていた テレビ番組 多分 あなたも知っているかもしれない。 空を飛んで 木から木へ飛びうつる ニワトリの話しだ。 どこかで ペットに飼われていたのが 捨てられたのが始まりで 今では 70羽近くなる ニワトリが 野性化している公園がある。 その ニワトリ達に 餌を与えている人の 話しによると。 ニワトリの中でも だらしのないニワトリと そうでないニワトリ がいて その だらしのないニワトリは 自分勝手で やはり子育てを知らず 卵を産んだら 産みっ放しで 孵化する事を知らず その卵は 野ざらしになる そして ニワトリ仲間からも 敬遠され 始終 諍いばかり起こしていると言う。 その ニワトリを良く 観察していると おもしろい事が 発見出来たと言う。 例外なく それらのニワトリは 縁日派だという。 この 縁日派とは お祭りなどの時に 道端で売られていた ヒヨコ達の事である。 あの ヒヨコ達は 全部人工孵化であり 親を知らない。 親に 育てられていない......。 この 二つの話しは 何を物語って いるのだろう? 自分の 体験にない事は 出来ないと言う 単純な事実を 物語っている。 何も このゴリラの ニワトリの 悪口を言っている訳じゃない。 彼等には どこも問題はない。 ただ 与えられた仕組みを そっくり そのまま 次世代に送っている。 彼女達の責任じゃない。 それ以外の 体験を していないのだから 子育てを 出来る事の方がおかしい! つい先日 母親達に 親子のテーマで 話しをしに行って そこで話し終った後 こんな質問があった。 「 昔 私は ある本で幼児期に 母と密接な 関わりを体験していない人が 母親になると やはり同じく密接な関わりが持てない 要するに 型の上で接する事は 出来ても 真の母子関係が持てないと読んだけれど それは本当ですか? もし そうだとしたら 私には 出来ない事になるから 私は その本を読んでから 半分 諦めていたんですけど・・・ 」 その通り・・・。 それは 悲しいけれど 本当の事だ。 あなたに 体験のない事は 出来る筈が無い。 あくまでも あなたに可能なのは 体験している事だけだ。 事実 子供は あなたと同じく 欠陥を背負ったままで歩く。 それ以外には 成れない・・・。 そして その流れは その種族が滅亡するまで 永遠に続く。 終るのは 滅亡する時以外に無い。 その流れを 止める道は 滅亡 それをおいて 他にない。 それが カルマだ 悲劇のくり返し・・・。 あなたが どんなに取リつくろって どんな型を持ってこようが この流れは 止められるものじゃない。 こういう 流れを 止められる力が あなたに 有るなら 成長しなくても良い・・・。 だが 止められないと 感ずるなら 成長が 必要だ。 さっきの 質問にあった 密接な母子関係は 100万人に 1人の可能性だ。 あの質問を して来た彼女は 心理学者の本を読んだ。 心理学は まだ 半分ぐらいの 領域が 見えたか見えないかだ。 何故なら 彼等は 正常と 異常を区分する。 ゴリラの 話しで言ったら 最初のゴリラ 子育てのできるゴリラを 正常扱いし 子育ての 出来ないゴリラを 異常と見る どちらも 本人がやっているのではなく 過去の体験が させていると言う ところまで見ない。 過去の体験が させている以上 良いも 悪いも 正常も 異常も そこには 無い。 どちらも 同質だ。 一見 そうした 判断を下しがちだが 良く見ると どちらも 過去の体験から行動している。 過去の体験から そうしているとしたら それは 心の領域にいる。 心の 領域にいれば カルマは どちらも受けつぐ。 心は 本能の次元だ。 自然的 生の次元だ。 最初のゴリラは 一見 良く見えはする。 愛の エネルギーは 出ている様に見える。 だが 違う 過去の体験から 出てくる愛 本人からではない 過去から自動的に出てくる。 形の上での 育児が 出来ようが 出来まいが そこは 問題じゃない。 心とは 過去の体験の 集積回路だ。 そこに チューナーを合わせて生きれば あなたに 新たな 未来はない。 あなたは 一見 未来に見える 過去の繰り返しの中を生きる・・・。 そして 動物達は そこで生きている。 あなたも そこで生きる以上 動物達の 次元で生きている。 だから 真の母子関係は 100万分の1の可能性だ・・・。 ところが 人はそれに 真に目を向け様とはしない。 それどころか 性欲・愛・セックス・カルマを 社会的 生の次元で 誤まかそうとする。 その エネルギーの向かう方向を 変える様な事ばかりしている。 それは 不可能だ。 空中分解を 引き起こすだけだ。 そのエネルギーは 轟々と 音を立てて 動き 流れ続けている。 それは 質的変化をさせなければ そこからは 逃れられない・・・。 自分の心の育て方 http://ningen-monogatari.ameblo.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.12.02 13:19:44
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