カテゴリ:タイ便り
おかげさまで、昨日ブログ開設500日となりました。
そして、ちょうど500日目に15000アクセス達成です。 読みに来てくださる方、どうもありがとうございます♪ のんびりペースですが、これからもボチボチ続けていこうと思いますので、どうぞよろしく。 500日記念、というわけではないのですが、先日「在タイ日本大使館の邦人援護件数、 13年連続で全在外公館中トップ」という記事を見て、思い出したネタをひとつ。 今をさかのぼること約2年半前。 私がタイに来てから2ヶ月たつか、たたないかの頃だった。 ある日、午前中のタイ語学校から帰宅してみると、寝室隣のバスルームの電気がつけっぱなし。 その頃、タイ語学校に行くために、私のほうがダーより先に外出していた。 彼は、「バスルーム電気点けっぱなし」の常習犯だ。 「もー、いい加減にしてよね! しかも何? メークボックスの中身も散らかして!! 鼻毛切りのはさみでも探してたの? それにしてもちゃんと片付けてってよ、もう(怒)」 と、ムカつきながら、キッチンに行って水を飲もうとすると・・ なんとキッチンの電気もつけっぱなしで、しかも水のボトルも冷蔵庫の外に 出しっぱなし! ムムム。いくら何でもひどい、いい加減にしろー!! ・・・と怒りが爆発しそうになったところで、ふと気がついた。 いくら出しっぱなし、点けっぱなし常習犯のダーでも、ちょっとおかしくないか?! 悪い予感がして、職場に電話して事情を話すと、 「は? そんなことしてないよ。ちょっと下の受付に行って聞いてみ」 そこで急いでレセプションまで降りて行ったものの、なんと聞けばいいか分からず、とりあえず 「すいません、留守中に誰かウチに入ったみたいなんですけど・・」と言うと、 レセプションの女性は「ああ!」と言ってメモを取り出した。 「ヤマダ クミコ 友達なんでしょ?」 へ? 思ってもみない返答に一瞬混乱した。 「そんな名前の友達はいないけど」 「え、でも、あなたの友達だって。最初、どこかから電話がかかってきて、あなたの友人が、 書類をもらいに尋ねて行くって言われたの。その後、ヤマダ クミコという女性が来て、 『部屋の中で待つようにPhungさんに言われた』っていうので、部屋の中で待っていたんだけど、 さっき、『まだしばらく帰ってこれないって、連絡が来たから、ちょっとパクソイまで ゴハン買いに行ってくる。また戻ってきます』といって、出て行ったんですよ」 話を聞いて、青ざめた。これは当時、在住日本人宅が何軒もやられていた手口だった。 目撃されている実行犯の女性が、無毛症らしく、巷では「スキンヘッドの女(空き巣)」と呼ばれていた。 半月程前に領事館からも、このスキンヘッド空き巣に関する警告が出されたばかりだった。 「でも、そんな名前の友達はいないんです」と、私が繰り返すと、 今度は、レセプションの彼女の顔色が変わった。 「何か盗まれたかどうか、よく見てないけど、部屋を荒らされたようだ」と言うと、 全てを悟ったようで、「ああああ、どうしよう、どうしよう」と取り乱し始めた。 とりあえず、二人で部屋に戻る。 部屋の様子を見て、騙されたことを確信した彼女は、床に突っ伏して 「どうしよう、ごめんなさい、私が悪いんです」と繰り返す。 そう、私の友達だと信用して、部屋の鍵を渡したのは彼女だった。 連絡を受けて、急いで帰ってきたダーとチェックしたところ、被害はビデオカメラ、 ドル現金、ダーのアウトドア用時計(但し年季モノ)、私の口紅数本(海外土産にもらったけど、 色が好きじゃなくて使っていなかったもの)。 堂々と、再度レセプションに顔を出して出て行くぐらいだから、大きいものは 持っていけなかったらしい。 それでも運の悪いことに、ダーの出張用に、ビデオカメラの価格と同じ位の金額のドル現金を 持っていたために、損害額が大きくなってしまった。普段はほとんど現金をおいていないのに・・ おまけに、現金は鍵のかかった引き出しに入れてあったのだけど、その鍵が、 すぐ目の前の、簡単に見つかりそうな場所に置きっぱなしだったのだ。 これでは鍵をかけていてもイミがない・・ しばらくして、大家さんと、大家さんの友人の警察官と、その部下大勢が やってきて、現場検証。 指紋をとったり、状況の聞き取り調査をして帰っていった。 そして夜。大家さんが再度尋ねてきて、ビデオカメラの価格相当額+ドル現金の バーツ相当額分を、ポンッと現金で、弁償してくれた。 ビデオカメラ分は、購入時価格よりほんのちょっとだけ少なかったものの、まだこちらから 何も要求しないうちに、被害額の約90%は弁償してもらったことになった。 もちろん、落ち度はレセプションの人にあるのだが、こんなにあっさり弁償して もらって、ちょっと拍子抜けした。 でも、ま、大家さん、ものすごいお金持ちだから、これぐらいの金額は 大したことないのかな? 空き巣にやられたのはショックだった。 しかも、少し前に、領事館から、この「スキンヘッド空き巣」の手口に関する詳しい情報と 警告が日本語版、タイ語版で配布されて(日本人会を通して)、それを読んでいたにも関わらず、 「どうせ、狙われているのはスクンビット地区の日本人が多いマンションだけでしょ。 ウチは関係ない」と、思っていたところを、まんまとやられたわけだ。 あの時、レセプションにあのタイ語の文書を見せていれば、こんなことにはならなかったのに。 悔しくて、後悔しきりだったけれども、とりあえず弁償してもらったおかげで、 実質の被害はほとんどなくなったわけで、まあ、一応はこれで一件落着・・・ と、思いきや。 実は、一件落着してくれなかったのです・ つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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