今日はチャックリー王朝記念日で祝日。
ソンクラーン(タイ正月)まであと1週間、すでに暑さは最高潮
そんな暑さの中、ダーの友達のさらにお友達を連れて、はるばるクロントゥーイ・スラムの
中にある、とあるNGOの事務所&その階下にある地域図書館まで出かけてきました
(たっくんはお留守番)。
というのは、そのお友達のお友達がタイでのNGO活動に興味があるってことで、
私が以前そこのNGOの事務所に時々ボランティアで通っていたことがあった縁で、
ご案内することになったわけです。
(ここの事務所には短期・長期ともに何人もの日本人ボランティアが出入りしています)
幸い、私がボラしてた頃のスタッフの方がまだそのままいらっしゃって、
わざわざ休日出勤して活動紹介してくださるとのこと。
本当はちょろっと行って、地域図書館の中だけ適当に見せてもらおうと思っていたのに・・・
申し訳ないやら、ありがたいやら。
しかも、たった3人の訪問者のために、その地域図書館でタイ・ダンスを習っている
子供達が集まって、踊りまで見せてくれました!
これまた嬉しいやら、ちょっと申し訳ないやら・・
ちなみに、クロントゥーイ・スラムというのは約13万人が住んでいると言われる
バンコク最大のスラム(最近、一部地区で立ち退きがあったそうなので、今はもっと
少ないかも)。
しかし一方では、「アジアのノーベル平和賞」とも称されるフィリピンのラモン・マグサイサイ賞を
受賞したこともあるプラティープ先生(プラティープ・ウンソンタム・秦さん)をはじめとする
有能な住民リーダー達がいたおかげで、行政側との粘り強い交渉の結果(そして多くの
NGOの支援の結果)、今ではちょっと変な言い方ですが「バンコクで最も整備されたスラム」
と言えるかもしれません。
実際、その事務所がある「70ライ地区」のメインストリートは、車やタクシーも通る道で
他にもいくつかのNGOの事務所が軒を連ね、私みたいな日本人が日中一人で
歩いていても全然OK。
というか、そこだけ見たら「これがスラムの中?」って首をかしげてしまうぐらい。
とはいえ、細ーい路地に一歩入れば、また別の話。
もちろんそこには一人では入れません。
今日、訪問したNGOは日本では「シャンティ国際ボランティア会(SVA)」、
タイの現地法人としては「シーカーアジア財団(SAF)」という名前で、タイでは約20年の
活動実績があります。
日本のNGO界の中では規模・活動実績とともに「大手」の一つといえるでしょう。
タイでは、バンコク都内の4つのスラムと、東北部や北部の農村地域や山岳民族の
住む地域での子供達の教育支援活動(地域図書館、移動図書館、奨学金、学生寮など)が
メインです。
今日は、私もスタッフの方がしてくれる活動紹介を一通り聞かせてもらったのですが、
「タイはこれだけ発展して、どうしてまだ日本からの支援を続ける必要があるのかと
よく聞かれるけれど、全体のレベルがあがっている中で、その最低レベルにさえ達することが
出来ない人たちの大変さは、かえって深刻になっているし、そういう人たちの数は決して
少なくなった訳ではない。
昔はみんな貧しくて、高等教育を受けている人も少なかったから、小(学校)卒だって
仕事見つけてなんとかやっていけた。けれども最近は中学を出ていなければ、
日雇いの仕事さえ探すのは難しくなっている」
というお話には、うーん、なるほど・・・と思わされました。
日本でも話題になっている「格差社会」ということばが、頭の中をよぎります。
事実、スラムの住民の中でさえも格差はかなり広がっているのだそうです。
とはいえ、タイでも経済的に余裕のある階層がこんなに増えたのだから、
タイ人はタイ人同士で助け合えばいいじゃないか、わざわざ日本人から集めたお金で
活動しなくても・・・という意見もあるでしょう。
でも私はやっぱりそれでも日本のNGOがタイで活動する意義はあると思っているんです。
それについては、長くなるのでまたの機会に・・・
ああ、今日はなんだか全然内容の収拾がつかなくなってきてしまいました・・
いろいろ興味深い話を聞いて、一気にいろいろ考えたので、
この最近だらけきった脳みそでは、とても整理がつきません
というわけで、今日はこれにて退散・・
お得意の「つづき」は、またいつか頭がクリアな時に・・(いつだ?!)
クロントゥーイ・スラムや、SVA/SAFの活動に興味のある方は
以下のページへどうぞ。
「クロントイ・スラムについて」(ドゥアン・プランティープ財団HPより)http://www.dpf.or.th/jpn/slum.html
「シーカー・アジア財団」HP
http://sikkha.at.infoseek.co.jp/