東京なな猫通信

きょうは、白金台にある
東京都庭園美術館に行って来ました。
ここは、なな猫の家から
歩いてもいけるんですけど
きょうは初対面のお友だちと待ち合わせ、
遅れてはいけないと、地下鉄で一駅だけど
南北線に乗って行ってきました。


新潟から来るその方は
なな猫よりずっとお若いお嬢さんなんですけど
立原道造を通して知り合った
ピンクハウス系の素敵な花柄なんかがお似合いの
夢見る乙女で
実際お会いするのは今日が初めて。
なな猫、なんだか恋人に会いにいくような
変なドキドキを感じつつ白金台へ。


庭園美術館に実際に入って見るのも
実はなな猫、今日が初めてのお上りさん。
旧朝香宮邸という美術館は
展示品もさることながら
若宮の居間だの、姫宮の寝室だの
まるで物語の世界を地でゆく異空間。
その建物自体、また部屋のしつらえ自体が
豪華なアール・デコのお城でした。


いま、展示されているのは
日本のジュエリー100年展。
ポスターになってた素敵なティアラをはじめとして
櫛や帯留め、印籠といった日本的なものにも施された
美しく繊細な宝飾の数々に
なな猫、ため息の出るものばかり。


宝石を物に施すという、
一見ヨーロッパ的なはずのものでも
日本の職人の巧みが生きてるという感じで
蝶やとんぼ、セミなんかも
意匠になってるかわいさに
思わず見とれてしまいました。
宝石箱なんか、
こどものころ思っていた、お姫様の宝石箱って
これなんじゃないの、っていう感じの
キラキラ、しかも本物。


初対面とは思えないほどうちとけて
話してくださったM嬢の詳しい説明で
部屋の見所とか建築様式なんかが
すごくよくわかって見学でき、
800円という入館料を十分こなした
やった！みたいな満足感がありました。
喫茶室で食べたパスタランチもおいしかった。
いつもうちの旦那さんと
ラーメンビールの庶民の味しか
堪能できないなな猫、
もちろんそれもいいんですけど
久しぶり、実にひさーしぶりに
おしゃれな午後を過ごせて大満足。


地方にいたときは
東京に行ったらあそこに行こうとか、
あれもしようとか
いろいろ夢を見てたのに
いざ東京に来て、仕事も起動に乗り
忙しい生活が始まっちゃうと、
夢見ていたことの半分もできないものです。
庭園美術館なんかに行ってランチしたい
なんて思ってたのが、いまごろ出来たんだな。
変な感慨にふけったなな猫でした。

PS　庭園美術館の喫茶室のとことに
　　大きな、ちょっと年取った虎猫が爆睡。
　　かわいがられて、飼われてるっぽかった。
　　それもうれしかった午後でした。