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カテゴリ:立原道造の森
深い深い立原道造の森のなかで
いつも迷子になっているなな猫ですが 実は、先週の月曜日のこと。 友人のMさんと一緒に 第一回の道造遠足を決行してきたんですよ。 前日の肌寒い雨模様もからりと晴れて この日は、秋晴れの爽やかな東京日和。 上着も腰に巻いて歩くほど、暑いくらいの陽気に浮かれつつ ぽくぽく歩いてきました。 まずは、ここから始めたい立原道造の生家跡。 昔、橘町といっていた土地ですが 今は東日本橋。 馬喰横山の駅のすぐそばです。 箱屋の問屋をしていた立原道造の生家でしたが 今ではこの、あずき色のマンションに姿を変え お隣は水着専門店。。 (地方では商売になりそうもない、水着の専門店なんかがある さすがトーキョー!) 当時を偲ぶよすがもありませんでした。 道造の生家の側から見た、清澄通りはこんな感じ。 ビルが林立し、車が行き来する東京風景ですが それでも、あちこちに問屋さんがあるのが見られ、 フラフラ歩いていると、こんな、DR T BANDAIなる医師の やってるのかどうかもちょっと不明な怪しい歯医者さん(失礼)とか お店の奥にちんまり座って店番(?)していた 2匹のワンコとかが見えたりして さすがに東京のしたまちの風景という感じがしました。 (このワンの、立っている方の子、わたしたちがおいでおいでをすると もう、行きたい行きたいを体中で表しながら、 今日日の下手な子供よりはよっぽど躾が行き届いていたらしく ついに下まで降りてくることはありませんでした。(グッボーイ!) この後、ちょっと道に迷ってかなりの大回りをしながら たどりついた明治座。 幼かった頃の立原道造は、よくお母さんに連れられて この明治座などに舞台を見に行ったようです。 歩いて行けるところに明治座があるなんてと 地方育ちのなな猫には、それだけでなんだかびっくり。 こんなふうに、役者さんの名前を染め出した派手な幟がヒラヒラしていて 道造も、こんな幟をいつも見ていたんだろうなと思いました。 いま、ちょうど上演されていたのは 実はなな猫が、これも大好きな『細雪』だった!(行きたい・・) 明治座のあとは、すぐ近くにあった浜町公園へ。 ほら、立原道造が腕を頭の後ろに組んで 芝生の上にゴロッと横になっている、あの若々しい写真、 あれを撮った、公園です。 以前、うちの八甲田オヤジと行ったときは オヤジに道造と同じ格好をさせて写真を撮ったりしたのですが この日は、女二人。 周りには、都会のオアシスに集まってくつろいでいる たくさんの東京人がいっぱい来ていて さすがに寝っ転がったりはできませんでした。。。 ビルを背にした小さな公園で これも、当時の面影はないのでしょうけれど 一応見た、 これに満足して、次の久松小へ。 立原道造が通った久松小学校。 東京でも、古い小学校なのでしょう。 建物はもちろん、既に現代的だけど なんとなく伝統ある学校の風が吹いていました。 正門前にあった、このオブジェもなんとなくかわいかった。 小学校でも、成績優秀だった立原少年。 八百屋のけんちゃんとか、お医者のこうちゃんとかって 呼び慣わすのが普通の下町の小学校でも 道造は決して「箱屋のみっちゃん」と呼ばれることはなく 立原くん、と呼ばれていたといいます。 勉強のよく出来る大人しい子。そんな感じだったのかな。 久松小学校から、けっこう歩いてたどり着いた神田では 須田町にあるフルーツパーラーの老舗「万惣」でちょっと一服。 有名なホットケーキが美味しかった! そして聖橋を渡ったときは、もう美しい夕焼け空。 これはわたしが携帯で撮った画像ですが ちょうどJRの電車が入ったところで、いい感じ。 Mさんがデジカメで撮った画像は、ほれ、この通りのうつくしさ! そして、あのニコライ堂の側を通って もう、かなり疲れた足でようやくたどりついた東大赤門でした。 わたしの携帯だと画像がよくないので、 また後日、Mさんがデジカメ画像を送ってくだされば もっときれいで、別の画像もお見せできるかと思います。 路線検索で調べると、4.3kmくらいの距離ですが 途中、道に迷ったりもしたので 実際はもっと歩いたかな。 くたびれたけれど、楽しかった。 今後も、立原道造が歩いた東京を、いろんなコースで ぽくぽく歩いて、たどっていきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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