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東京なな猫通信

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 人間様@ 愛誤ヒトモドキは何故バカなのか? うぜえよ売人奴アザラシも他の生き物やってん…

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2008年03月04日
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今日は、身体を慣らすために近所を散歩でも…
と思っていたんだけど、朝から微熱で断念しました。
薄紙を剥ぐように、回復を待つ。
いつもナンカしていたいなな猫にはわりと苦労だけど(^_^;)
まだまだ本調子とは行かないようです。
闘病といっても、ほんの2週間ちょっと入院しただけなので
長く患ってる方からすればちゃんちゃら可笑しい闘病だとは思いますが
まあ、自分の覚えとして記録しておこうと思います。
長くなりますので、お時間のある方、よかったら読んでください。



始まりは2月4日、職場でのお腹の痛みでした。
その日の最後の〆をしていて、なかなかお金が合わなくて
イライラしているうちに、段々胃がキリキリ。
お昼も、自分で作ったおにぎり二個だけ、
あと飲まず食わずで仕事していて、お腹も空いていたので
イライラと空腹でお腹が痛くなったのかなと、
帰りの電車を降りて、駅で好物のお汁粉ドリンクを2コも飲んだりして(^_^;)



その後夜中中、どうしてもお腹の痛みが治まらず、
オヤジにガスター10を買ってきてもらったり、
お酒を飲んでみたりしてもダメで
とうとう3時頃、オヤジの運転で近くの北里病院に。
レントゲンに異常はないとのことで、
胃酸過多を押さえる薬と痛み止めをもらい、
さらに、肩にいた~~い筋肉注射で
強い痛み止めを打ってもらって帰宅。

注射が効いて、その日は仕事も急遽お休みをいただき、
そのままダウン。
病院では、朝すぐ外来にかかって
胃カメラを飲むよう言われたのですが
8度7分くらいの高熱があって、
どうしてもそんな行動が出来そうになく
それに、そういうことじゃないって気がどうしてもして、
いつもかかる近くの小さい病院に行きました。

血液検査から、炎症反応が強く、
白血球も増えているので、前になった感染症でしょうということで
そういう薬をもらって帰宅。



だけど、また夜になって猛烈な痛みと高熱。
痛みは、既に胃と腸にまで拡がり、
まるで胃をナイフでグサグサ間断なく刺されているよう。
とうとう夜中の3時半頃、オヤジが救急車を呼びました。
サビ猫の那々[なな]が、
すごい心配そうな顔してニャーニャー(T_T)



生まれて初めて乗った救急車で、
熱をはかり、血圧測定。
ちょうど、救急車を呼んだけど、
あちこちの病院で受け入れを断られて死んでしまった
女性のニュースも同時発生していたんですよね(^_^;)
でも、北里が受け入れてくれたのですぐにGO.
救急車の隊員の方、本当にやさしいおじさんだった。
ありがとう。。



前日の夜中にも救急で入ったわけですが、
そのときはオヤジの運転で自力で行って、
今回は救急車での搬送ということで、
待遇が全然違いましたね。
検査の結果、普通の人の10倍近い炎症反応ということで、
即入院。
まさかまさか、また入院なんてまさか
と思いながらフラフラして
検査をいろいろ受けてたんだけど
やっぱり入院て決まったとき、
まっさきに目に浮かんだのは猫たちの顔だった。。
みんな、わたしとオヤジの異常な出かけ方に、
今頃不安だろうな。



いったん、救急の患者が入る部屋で休んだ後、
昼頃、病室に移転。
それから、朝に夕に、栄養物と抗生剤と痛み止めという
三つ巴の点滴に縛られた10日間が始まりました。



お見舞いをと言ってくださった方も
たくさんおられたのですが
とにかく痛くて、ものが言えない。
息をしても痛いので、小さくしか息が吐けない、
文字通り虫の息でしたので
とてもお見舞いをいただける状態ではなかったんです。



さらに、お腹の痛み以上に苦しかったのは、
床ずれの痛みと、点滴の針の痛みでした。
こういうことって、
入院にはどうしてもつきものなんですよね。
患部の痛み、苦しさ以上に、
別の人為的な痛みもあるということ。



とにかく身体を動かせば痛いし、
点滴三つもつけてあるし、熱は朝から晩まで高いしで
高熱でアタマフラフラ、持病の頭痛も酷かったんだけど
お腹のほうに痛み止めが効いてるせいか、
アタマの痛みまでは効いてこず、
お腹以上に頭が痛くて苦しみました。
朝からあんまり熱が高いので、
看護士さんが、水まくらと、脇の下に入れる氷袋を持ってきてくれて
ほんとに、そういうものにすがってましたね。



それに、同じ姿勢で寝たきりのお人形さん。
だから、背中と腰の床ずれが酷く、
オヤジが来ると、待ってましたとばかり
背中や腰をさすってもらうのですが
夜はオヤジも帰らなきゃいけないので、
手だけ置いて帰って!
ほんとに悲願でしたね(>_<)



そして点滴。
痛いんですよね。ずーっとしてるとやっぱり。
針の刺し直しだけで
左右の腕合わせて五回ですよ。
もう、最後のほうは、早く終わりにしたくて、
多少痛くても我慢していました。



さらに、寝るしかない病人にとって辛いのは、
まさに「寝る」ことなんですよね。
苦しくて本も読めないので、テレビ見るしかないのですが
それも疲れるので、あまり出来ない。
元気なときは、「寝るより楽はなかりけり」
なんて言ってバタンキューだったけど
入院中は、寝るのも苦しかった。
元気だからこそ、気持ちよく寝られるってわかりました。



そして夜の長いこと。
9時に消灯、一日の痛みや苦しみに耐えるのに疲れ切っているので、
9時には一旦寝られるのですが
12時半、3時半、5時半、
というふうに目が覚めてしまう。
覚めてもなにも出来ないし、
背中と腰の痛みで寝てもいられず
点滴ブラブラしながら、病室の窓から外を眺めていました。



東京のど真ん中[?]が見られる広い窓から、
遠く羽田から飛んでくる飛行機も見えました。
わたしの病室からは見えないのですが、
反対側のロビーのほうからは
東京タワーも見える場所に病院があります。
高層マンションが並ぶ、あの夜明けの空、
いつまでも忘れないでしょう。



そんな状態の10日間で、慰めになったのは
オヤジから聞く猫たちの様子。
動画を携帯で撮ってきてもらって、
一匹一匹泣きながら見てました。
オヤジもほんとによく頑張ってくれて、
わたしがお願いしたとおり、部屋の掃除や洗濯、
猫たちの世話で
本当に大変だったと思います。
わたし自身、この入院で4キロ痩せましたが[嬉]、
オヤジもかなり痩せて、出っ腹スッキリです(^o^)



もちろん、看護士さんたちのやさしい看護は
患者にとって、お母さんのように頼りになる存在。
今回、それに加え、感激したことがあります。
最初わたしは内科扱いだったのですが、途中から、
急性腸炎が盲腸炎か腸閉塞を併発しているおそれあり、
ということになってしまって、外科に移転したんですけど
最初の内科の先生が、最後までずっと気にしてくださり、
少し良くなって、はじめて流動食が食べられるようになったとき、
それから、はじめておかゆが食べられるようになったときと
退院日が決まったとき、
それぞれ病室に来てくださり、
「よろしゅうございました!」と
それぞれ心から喜んでくださいました。

「よろしゅうございました」なんて言葉がスッと出る、
さすが東京、白金という土地柄?
なんて思ったりもしましたが
とにかく、そんな医師は初めてで、
こころから感動しましたね。
医療ミスやら受け入れ拒否やら、
いろいろ暗いニュースもあるなか、
こんなお医者さんもいる、
こんな病院もある、
そう思えた、さすがノーベル賞北里柴三郎!?の病院でした。



そうやって、お腹の中を空にした状態で
菌を殺すという処置が効を奏し、
手術も回避できて、
初めて口にした、あのお汁の味は、生涯忘れられません。
みかんのゼリーも口に溶けたー。
ずっと、水もダメ、で、
初めて「味」のあるものが喉を通った瞬間でした。



その後、三分粥になり、五分粥になり、七分粥になりと
少しずつお腹を慣らしていって、
熱も微熱程度に下がりました。
まだ胃腸の鈍痛が残っていましたが、
炎症も治まったので、めでたく退院ということになりました。




今回のことで、あまりの痛みと苦しみのあと、
なんだかこころも身体も生まれ変わってしまったような
大げさですが、そんな気がしました。
それまでの忙しい生活で、
がんじがらめになっていたものが
激痛と高熱でぱーっと飛んでしまい
気が付いたら、新しい土地を歩いている、
フシギとそんな思いがします。


転機、ということばを使うのは烏滸がましいですが
どうしてもそんな気がする、
いまのなな猫であります。


画像は、退院の日の夜明け。
この風景、生涯忘れないでしょう。
 
  病室の窓から見る夜明け前

  夜明け

  朝
 





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Last updated  2008年03月04日 16時41分49秒
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