東京なな猫通信

先週の土曜日は、体調もよかったので
れいの、1年間お預かりしていた昇くんを
本当のママさんのところにお届けに行ってきました。

　　

ママとご対面の昇くん。
お餞別に、昇くんお気に入りの猫ハウスもプレゼントしたので
とりあえず隠れる場所があったせいか
そんなに怖がったり慌てたりしませんでした。
以前いっしょだったときの自分の臭いも残っていたみたいで、
すぐにママのことを思い出したみたいです。

　　

サヨナラ、昇くん(*^_^*)
1年間、なな猫家に居てくれてありがとう。
元気で幸せに。

新しい里親さんのところへのお届けと違って、
もとの飼い主さんのもとに帰るわけですから
間違いなく幸せになれるお届け、安心でした。



柏のほうまで車でお届けに伺ったので
ちょうど帰り道が、葛飾柴又。
思えば、東京に越してきてすぐの頃に初めて行って
それからこの4年間、ご無沙汰だったので
久しぶりに柴又に寄ってみました。


　　

寅さんの像のある、柴又駅。
4年のあいだに、また少し変わってました。
すぐとなりにちっちゃい祠があって、
そこが猫だまりになっていたのですが
4年前はそこがもっと広くて、猫がいっぱいいました。

そのとき、実は、いまではうちの子になった「ひかり」を
保護してしまったのです(^_^;)

　　

赤ちゃんのときから今まで、
こんなに美人猫見たことない！
と毎日思う、キジトラひかり、今年の春で4歳。
ちょうど4年前、赤ちゃんだったひかりをここで保護したんだなー。

あのとき、たぶんお母さんや兄弟たちも居て、
この子だけ捕まえられて、連れて帰るのが
果たしてこの子にとって幸せだったのか？
と思ったりしたこともあったけど
やはり厳しい生活を強いられる野良の寿命は短く、
良くてもせいぜい２～３年と言われています。
うちでぬくぬくしているひかりを見るにつけ、
あのとき連れて帰って本当によかったと感無量です。



さて、柴又といえば帝釈天、そして参道。

　　

土曜日もすごい人出で、みんな観光客なんでしょうけど
浅草みたいににぎわってました。


　　

帝釈天の中で、大道芸人が芸を披露。
とても上手で、お話も上手く
帝釈天に似合ってましたね。


参道を彩る、飴屋さんや佃煮屋さんや煎餅屋さん。

　　

　　

どこも、小さなお皿をたくさん並べて
試食できるようにしてあって
本格的なお店ばっかり。

　　

「昭和」をお店にしたよう、ここ「ハイカラ横町」も面白い。
もちろん、柴又名物草団子のお店も何軒もありました。

4年前に入った、寅さんの舞台になった食堂には
今回は入らなかったのですが
第4作までここで撮ったと説明が書かれてあったのが気になり、
じゃあ後の作品はどこで撮ったのか？

　　

というわけで、寅さん記念館に初めて行ってみました。
後の作品は、撮影所にこういうセットを作って撮ったのだそうで
40日余り撮影しては、全部倉庫に保管しておくということを
寅さんの全作品中していたのだそうです。


なにを隠そう、なな猫、大の寅さんファンなので
ほとんど全作品をビデオで見たのですが
あれをみな、セットで撮ったとは驚きでした。
だって、とてもセットとは思えない。
すごく良く出来てるんですもの。

ちなみに、わたしがちょうど成長する過程でずっと、
寅さん映画が毎年の正月映画として撮られていたわけですが
リアルタイムで演っていた頃は全然興味なく、
映画館で見たことは一度もありません。
全部、寅さんが亡くなってから、ビデオで見ました。
一度くらい、正月の映画館で見たかったなあ。

　　

記念館には、昭和の柴又がこんなふうに再現してあったり
撮影秘話のビデオも上映されていて
寅さんファンでいっぱいでした。
【写真撮影ＯＫみたいで撮ったのですが】


そのあと、近くの「山本邸」というところを探訪。

　　　　　　

かつての素封家のお宅がそのまま残されていて
和洋折衷の豪邸なのですが
旧岩崎邸とか、庭園美術館になっている旧朝香の宮邸とかに比べると
ちょっと庶民的。
もちろんそうは言ってもすごいお宅ですが。

　　

大きな鯉も泳いでいる日本庭園を見ながら
ぜんざいや甘酒、コーヒーもいただけます。



山椒の実もついた美味しいぜんざいをいただいた後は
近くの江戸川土手へ。
ここでよく、寅さんの最初のシーンがありますよね。
矢切の渡しも見えました。

　　

もう、さすがにヘトヘトだったので(^_^;)
あまりゆっくり歩いたりは出来なかったのですが
ここを寅さんが歩いたり、寝っ転がったりしたんだなーと
また、ここの帰りに神保町の安ビデオ屋に行って
安い寅さんビデオを仕入れて帰ったなな猫でした。