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東京なな猫通信

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2008年03月19日
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カテゴリ:なな猫 動物騒動
病気静養中のなな猫でしたが
ここ数日、このニュースにかかりっきりでした。
不確実なチェーンメールから端を発したこのニュースでしたが
ペットショップ件繁殖場の経営が破綻したのは事実で、
多くの犬猫たちの地獄が明るみに出たのです。


ドブのような悪臭立ちこめる10坪程の小さなショップに、
40匹以上の動物たちが詰め込まれ
狭いケージに入れられたまま、
外を歩いたこともなく、辛い病気に喘いでいました。


友人で猫保護ボランティアのチョコママさん(ブログネーム)たちが
該当ショップに到着した時には既に、
繁殖用に使われボロボロになった犬猫、
そして高齢の子、病気の犬猫が残っていただけ。

それを見て泣いてしまう人もいれば、
「きったね~!」「何だ、大人だけか」と帰っていく人も…
あわよくば、無料で血統書付きの可愛い子猫や子犬が
手に入るとでも思ったのか。


そんな一般の人たちに混じって、
鵜の目鷹の目で動物を物色する業者たちの群れ。
多くはこういう人たちにより、
これからどこでどうされるのかも不明のまま
比較的状態のよい犬猫たちは引き取られていきました。
これまで同様の地獄を見ないようにと祈ることしか出来ません。。。


さらに問題を起こしたのは、元従業員で、
7歳・12歳といった高齢の♂でも繁殖用に使おうと
躍起になっていた、若い女性トリマー。
3月12日、
「このチンチラ達は白血病。(だから保護しなくて良い)」と。
こんな酷い目に遭わせながら、
まださらに金儲けに繁殖させようと思っている。
病気があるなら、なおさら繁殖・売買には使えないはず。
むしろ無償の里親さがししかないはずなのに。
チンチラたちをネットオークションで売るつもりでした。

幸いオーナーからの依頼もあり
チンチラは運良く保護できたけれど、
このトリマーは、オーナーからボルゾイを取り上げ、
自分で交配して売りに出そうとしています。
これは手が出せず、
ボルゾイは立てないくらい狭くて不潔なケージに入れられたまま。
動物虐待として、警察による逮捕も望めない。
動物を守るはずの法律が邪魔をして、
明らかな虐待でもすぐに助けられないのです。

ショップには、異常なほど殺虫剤が置いてあり、
オーナーは「室内だからフィラリアの予防をしない」と。
予防注射の費用と手間を惜しみ、室内に殺虫剤を撒いて
蚊の蔓延をただ防いでいたに過ぎない。
無料で貰えるからと群がって来た、
ブリーダーに奪われていった犬たちは、
フィラリアに感染している可能性が高く、
フィラリア・キャリアの仔犬が出回る心配があります。。。


ショップやブリーダーが崩壊した場合、
ほとんどがこういう悲惨な状況です。
経営破綻した業者は、自治体に届け出る決まりがあり、
届けが入ると、ボランティアに連絡が来ますが、
ほとんどが丸投げ。
また、ちゃんとした届出をせずに、
動物を闇に葬ってしまう業者も多く
不要になった繁殖犬を、生きたまま
焼却炉に投げ入れているブリーダーの情報も届いています。


こういう悪徳業者を発見しても、
命を守るべき法律がかえって邪魔になり
地獄の思いに苦しむ動物たちを救えないのが、
今の日本の現状です。
法改正により、繁殖や生体販売への規制を、
厳しく厳しくして欲しいものです。


もう、生体を売るペットショップはやめてもらいたい。
そういう店からの購入を考える皆さん、どうぞ買わないで下さい。
現に需要があるから、いつまでたっても供給がなくならない。

奴隷のように一生狭いケージに押し込められ、一度も外を歩いたことも
太陽や吹く風の心地よさ、やさしい花の匂いを嗅いだことも
あったかい手に抱かれて、「ママー」と甘えたこともなく
ただ繁殖用に酷使され、痛い病気になり、
何日も何年も、ケージの中から天井を見つめて
やがては人知れず始末される、犬や猫たち。

ショップから買うことは、そこの動物を助ける意味もないわけではありませんが
やはりその悪循環が続く限り、こうしたショップも悪徳ブリーダーもなくならず
苦しむ動物もいなくならないでしょう。

◆註:良心的なブリーダーもおられることを明記しておきます。

繁殖業者は今まで無許可でも営業が出来たのですが、
認証制になり、許可が下りない業者が増えたわけです。
隠して繁殖していても許可がおりないために、
暗くて狭いところに押し込めて飼養する。
長生きも出来ないし、血縁での交配もなされるでしょう。

現在、こうした件が続々と出てきているのは、
闇でブリーディングしていた業者が
手放すしかなくなってきたということのようです。
手持ちの動物で繁殖させるために、病気や障害をもつ子が
次々に生まれるわけです。

それもやはり、買い手が見込めるために
命を軽々しく扱う売り手が増えてきたことの弊害といえないでしょうか。
なにせ、うまくすれば1匹20万だの40万だのが手に入るわけですから
半素人ブリーダーが、濡れ手に泡をもくろむわけです。

生体ショップからの購入を検討している方、
あなたが、間接的にでも、この地獄の作り主となりませんように。


3月13日深夜から、この問題に関連したチェーンメールが
日本中を駆けめぐりました。
けれども、相模原のペットショップが崩壊したのは事実です。

「知り合いのペットショップが」
「知り合いの知り合いのペットショップが」などと書かれ、
・ペットショップが潰れる
・貰い手がなかったら保健所行き
・期限15日まで
・すべて血統書つき
以下、ヨ-クシャテリア ♂1匹等、犬種内訳が書かれていました。

事実の確認もしないで、ただ助けて!と言い回るだけでは、
不確かな情報を無責任に流すことに過ぎません。
この情報に踊らされた人の多くが、
「チャンメだった!嘘だった!だまされた!」で終わっているけれど、
『チェーンメールだったけど事実だっだ』という事なんです。
いい加減な情報を回す(チェーンメール)なら
本当のレスキューに支障を来してしまうわけです


チョコママさんが保護した犬猫たちはみな、
ひどい下痢や皮膚病、感染症ですが、
14日朝までに、全頭の一時預かり先は見つかりました。
里親さがしは、これからの仕事になります。
3月12日には、平塚の県動物愛護管理センターが現地調査に来られ、
チョコママさんが立ち会いました。


柴犬のよしみちゃんは癌の末期で、
預かりさんのおうちで看取ることになると思いますが、
既に手の施しようがなく、せめて、生きていてよかったなーと
やさしいママ(預かりさん)に甘えて、
犬らしく最後の日々を送らせてあげられたらと思います。

猫のほうは治療を要す子がほとんどで、
治療が済み次第、里親募集がされる予定です。


  +  +  +  +  +  +  +  +  +

すでに10万の医療費が飛びました。
特によしみちゃんには莫大な治療費がかかっています。
まだまだ、ざっと見積もっても20万~30万くらいはかかり、
他にも元からの保護猫もおり、そちらも医療費のかかる子たちです。

どうか、チェーンメールを見た時に心配してくださった方の、
一人でも多くのご理解とご協力をお願いします。

●カンパについては下記をご覧ください●
 
       ブログ「猫・ネコ・ねこ・にゃん」 

       相模原ショップ崩壊支援サイト 

  

「たかが犬猫」などとは思わない、小さな命を尊ぶ皆さま、
どうぞよろしくお願いします。

以下、実際の画像をご覧ください。
(画像にマウスを当ててください。説明が出ます)


       何回繁殖させられたのか、成猫なのに2キロしかないガリガリのスコティッシュ

       かなり老犬のシュナウザー

       殺虫剤の山

       汚いケージの中で、何日、何年暮らしたのだろう

       足の裏が腫れていたパピヨン。抱っこが嬉しいね。

       痛そうなお尻

       痛そうな足

       ボロボロのパピヨン

       痩せこけた姿

       2匹詰め込まれたテリア

       ぞうきんのような姿であてもなく生きていた

       鼻の先を噛みきられたまま放置のシェルティー.

       不安そうに毛刈り。繁殖用で乳ガンになったスパニエル

       糞まみれのテリア。人を見る目が輝いていた。

       約2ヶ月齢なのに体重600グラムしかない小猫

       目がつぶれている

       こんなになるまで。。

       ケージ内で助けを待つよしみちゃん

       ガンに冒されたよしみちゃんのオッパイ

       救出されホッとした顔の柴犬、よしみちゃん

この痛めつけられた命たちに、ご支援をよろしくお願いします。











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Last updated  2008年03月20日 19時27分53秒
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