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カテゴリ:なな猫のあれこれ読書日記
東京に暮らすようになって、
23区内各所の古書展には結構足を運ぶなな猫ですが 五反田の南部古書会館で催される古書展は特に好きです。 なぜか、なな猫的掘り出し物に巡り会うことが多いんですね。 今日も、驚きの掘り出し物を掘り当てました。 『羽ばたくころ』、ベルナージュ作、昭和44年偕成社刊。 いや、誰も知らない本だと思います[笑 これは、わたしが遠く遠くほんものの「少女」だった頃、 大変に愛読した本なんです。 偕成社の「少女ロマン・ブックス」の中の1巻で フランスの作家、ベルト・ベルナージュという人の作品です。 最近の少女はこんな本は読まないのではないだろうか。 これは偏見かもしれませんが、どうもそんな気がします。 主人公のエリザベートは、冒頭の人物紹介によると 「《朝顔[リズロン]》という愛称をもつ感受性の豊かな少女。 複雑な家庭にあって、つねに愛を失わず、 美しいものを求めて真剣に生きようとする。」 という少女なのです。 真性少女だった過ぎ去りし日のなな猫にとって この少女の物語はぴったりこころに添うものでした。 挿絵も好きで、パリやフランスの田舎の風景が 線だけで描かれているにもかかわらず 水彩画を見ているようなイメージで読んでいました。 あの本が、数十年経って、故郷の岡山から遠く離れて 東京で暮らすわたしの目に触れるなんて。 やはり五反田の古書展、なにかあります[笑 いま、池袋の駅前で大きな古書展も開かれているし 来週からはいよいよ、1年間待っていたと言っても過言ではない、 神保町の古書祭りが開催されます。 秋は、本の季節ですね。 さて、では、里親募集っ子たちを今日もご覧ください[笑 お気軽にお問い合わせをお待ちしております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年10月24日 23時18分25秒
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