あたたかい
君に包まれて
そっと瞳を閉じる
私は寒さでちぢこまって
両腕で自分を抱きしめて
君は両手を広げて
私をふわりと包んで
息が白い 寒い夜
あたたかいバスタブに
そっと入ったように
ほとり ほとり
つめたく かたく
かじかんだ心が
やさしくほどける
君が
みみもとで
やさしいため息一つ
疲れでも
落胆でもない
あたたかさに安堵した
しあわせなため息
しあわせな気分の
行方を追うように
視線を君の瞳に移そう
きっとそこには
愛しい笑顔があるから
そして君の瞳から
君の心に降りて行こう
あたたかい君の
心の水音
ほとり ほとり
ちゃぷん
「いつも頑なでいなくてもいいんだよ
一緒にいる時は君らしく
裸の心のままでいればいいんだから」
あたたかくて
いいにおい
気づけば脱いでいた
心の重いコート
時が経てば
気持ちは裸になれるかな
そしてゆっくり
バスタブの中で
鼻歌なんか歌いながら
1日の終わりに
だいすきなBath Time
おふろみたいに
あたたかな
君