テーマ:シンプルライフの薦め(365)
カテゴリ:めったにしないことをしてみた
私が高校生だった時、母がミシンを買ってくれました。
それまで自宅(実家)にあったのは旧式の足踏みミシンで、 中学校の家庭科作品まではそれで作ったりしていました。 母の知人のブラ○ーミシン代理店の人に勧められるままに積み立てに加入して、 満期になれば学費の足しにしようという目的だったようです。 今なら考えればわかりそうなのですが、 いざ満期になったところで積み立てが素直に解約されるはずもなく、 積立金でミシンを買って欲しいという営業プッシュに母は見舞われたのでした。 母としては、将来的には嫁入り道具にもなるかもとあっさりと考えたらしく 刺繍ができるコンピューターミシンのはしりとなった機種の購入を決断しました。 価格は今のコンピュータミシンと変わりないものだったと思います。 しかし当時の実家は祖父母も健在で家族も多く、 兄は遠方に下宿していたりと家計はかなり苦しかったはずで、 今思うとこのミシンは生活に不相応なぜいたく品だったに違いありません。 当時の私はまだ精神的に未熟だったので、 マイミシンを買ってもらったという事実に舞い上がっていただけでした。 そのミシンがこれ↓ コンパルα2という機種で、アイドルだった松田聖子ちゃんがイメージタレントでした。 (世代がばればれ?) 刺繍は、今のようにサテンステッチはできず、刺し子のように線のみを刺繍できる タイプです。刺繍図案を記録したカセットがあってそれを差し込めば、 図案がいろいろと選べるという、今のカード式の刺繍ミシンと似ています。 これの最も優れているのは、付属のアタッチメントを取り付けると 簡単だけどロックミシンになるのです。 学生の頃までは、あまり自由になるお金もなく材料も欲しい物が買えなかった ので作った物はそこそこでした。 勤め始めて給料をもらえ出した頃から、少しずつ作品が増えていったと思います。 確か会社で使う事務用腕抜きもこれで作りました。 そして晴れて、母のもくろみどおり嫁入り道具にもなったわけです。 以前UPした息子のパーカー上下セットもこれで作った作品です。 しかし、このミシンの栄華はここまでだったのでした。 というのも、今の住まいに引っ越す時に 部品が破損してしまいました。 ミシンの心臓部ともいえる押さえ棒が折れ、押さえ金も割れていました。 このミシンを買ってから既に10年以上経過していて、 あちこち探してみましたが、置いてありませんでした。 そのうち、長男が入園を控えてグッズ作りをしなければならなくなり 相棒2号の購入を夫から許されたわけですが、 何より思い入れはあるし、 部品さえ手に入ればまだまだ使えるということで、手放す気になれませんでした。 その後インターネットが普及し始めて、私もネット生活を始めるようになると 日本全国のミシン屋さんが身近になりました。 その中のとあるお店に問い合わせたところ、みつかったのです。 一部押さえ金は生産終了になっていて入手できませんでしたが、 基本縫いはできるところまで復活しました。 相棒2号にはロック機能がないので、2台並べて作業ができます。 (スペースは取るけど) 3月の下旬に娘のピアノ発表会があります。 ワンピース作りに取り掛かりました。 久々のロック機能を使って服作りに再チャレンジしようと思います。 というわけで、明日から試運転です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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