マメ男カフェ開店
どんどんマメ男化していた長男は、あれから毎日マメ男だった。数日前にはついにメニューが出来上がった。「煎茶、抹茶入り玄米茶、コーヒー、ミルクコーヒー、ココア、ホットミルク、たいやき・・・」というメニューを持って来て、注文を取るようになった。これには、夫も私もびっくり仰天。その頃から、娘が起きている時間帯にも営業中になったりしてサービスも充実してきた。そのうち、夫と娘が調子に乗り始めた。「今日は○○を入れてくれ。」と夫が言えば、「まだ淹れてくれないの~?」と娘が言う。「ちょっとちょっと、これは好意なんだからね。当たり前と思っちゃいけないよ。」と再三注意していた。そして今日も、新たなメニューを提示して注文を受けている。キッチンに行って15分。今日はいつも以上に時間がかかっている。というのも、夫がマメ男カフェに「チーズケーキタルト」メニューを加えてしまったから(つまりは買ってきた)。それぞれがまちまちに注文した飲み物4人分+ケーキの用意となると手間もかかることだろう。そしてお待ちかねのお茶タイム。それぞれの注文の品を前に置いた後、レシートのようにぴらっと1枚の紙を置いた。「○○カフェ(長男の名前。自分でもカフェだと思っていたらしい)は、店員の都合により、一旦本日で閉店となりました。長い間ありがとうございました。」と書いてあった。これには受けた。「原油高騰により思ったサービスが難しくなったので、というのが表向きの理由でして。」ともっともらしい言い訳まで。実のところ、今日の準備がかなり大変だったに違いない。「ええ!?」とブーイングする夫と娘。娘などは、開店してから数日しかサービスを受けていないのでなおさら難色を示す。だから調子に乗るなって言ったのにさ。