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テーマ:中国&台湾(3305)
カテゴリ:桂林・陽朔旅行記
以前に行った桂林・龍勝の旅の思い出を、これから少しづつ書いていきたいと思います。
その桂林は、私にとって一番中国らしくて好きな場所です。 あの独特の風景とのんびりした雰囲気が、今でもはっきりと記憶に残っています。 桂林には、私はこれまで二度ほど足を運んでいますが、まずは2005年の初秋に行った、一回目の旅のご紹介をしたいと思います。 このときは、桂林市内をはじめ、璃江下りや棚田で有名な龍勝などを見てまわりました。 さて、秋の桂林を訪ねると、そこは甘い花の香りに包まれています。 中国で、「桂」は金木犀のことを言いますが、この桂林市内にはいたるところに金木犀の木が植えられています。 また「桂林の山水は天下に甲たり」などと言われていますが、「桂林の風景は天下一」と言うことなんですね。 奇岩奇峰と清流の織り成す風景は、やはり天下に比べるものがないと言うことなのでしょう。 この世のものとは思えないあの山水画のような風景は、一度見たら忘れられない強烈な印象があります。 桂林の街並 posted by (C)Nao そして桂林の山水画の真髄は、何と言っても桂林から陽朔までにいたる璃江沿いの風景でしょうね。 璃江下りの船に乗れば、その山水画の風景を思う存分楽しめます。 そこで、私もまずは璃江下りにチャレンジしてみることにしました。 宿泊ホテルで、前日までに申し込むと、誰でも気軽に参加できる璃江下りツアーは、桂林市内から車で30分ほどの竹江というところがスタート地点。 大型船に乗って、陽朔までの約5時間の船旅です。 このツアーの場合、陽朔での観光や帰り時間も入れると、ほぼ一日がかりとなります。 でもこのときの私は、日程の関係上、その日に桂林市内も観光したかったので、大型船の団体ツアーを諦め、個人で現地旅行社に頼んで手配してもらった小船に乗って、璃江下りの見どころだけを楽しむと言うオリジナルツアーにしたのでした。 車は桂林市内を出発すると、ツアーの乗船場所である竹江側とは対岸の道路をどんどん進んで行きました。 既にまわりは、畑や田んぼ以外何もない場所です。 時どき小さな集落を通り過ぎ、やがて一時間半ほど走ったところで、小さな村に着きました。 川沿いには小さな船着場があって、小船が何隻かありました。 9月の璃江は、もう水量が少なくなっていましたが、まだ川下りには影響はないようでした。 でもベストシーズンは、5月から8月くらいの水量の多い時期なんだそうです。 それにこの時期は霧も多く、文字通り山水画のような風景になるんだとか。 さて、ここから小船に乗って、いよいよ璃江下りに出発です! 上流からは、次々と大型船の一団がやってきますが、そんな中を一緒に進んで行きました。 璃江下り1 posted by (C)Nao 船から見ると、川の両岸には、奇岩奇峰が並んでいて、そこはまさに山水画の世界そのもの。 そんな景色に思わず感動です! 璃江下り2 posted by (C)Nao 船は、奇岩のすぐそばも通ります。 山の上の岩山が、子供を背負った母親のように見えるという「望夫岩」や、岩の形が古代の皇帝の冠に似ていることからそう呼ばれている「冠岩幽洞」と言った見どころを過ぎました。 璃江下り3 posted by (C)Nao 進むにつれて、璃江はその流れを右に左にと変えていきます。 そんな璃江の流れに沿って、船はゆっくりと進んで行きました。 璃江下り4 posted by (C)Nao そして、この「羊提」あたりからが璃江下りの最大の見どころ。 羊の蹄のような形の峰が二つあることから、天帝の皇女が迷った羊を追い求めてここにたどり着き、船乗りの少年の吹く笛の音に魅せられて、ここに住み着いたという言い伝えがあるそうです。 璃江下り5 posted by (C)Nao 浪石煙雨。別名は富士リンゴ。 水の中にある岩が、波のうねりのように見えるので、浪石と呼ばれているそうです。 このあたりは霧がかかりやすく、その様は正に幻想的な水墨画のようだとか。 一度そんな風景を見てみたいものですね。 璃江下り6 posted by (C)Nao 五指山。 天に向かって突き上げるような峰が、ご本の指のように見えることから名づけられた。 いかにも桂林らしい風景ですね。 璃江下り7 posted by (C)Nao 九馬画山。 岩山の壁面が、九頭の馬のように見えることからこの名がついたそうです。 でも、この九頭を見分けるのはとても難しく、昔の官吏登用試験である科挙に一番で合格することに例えられるほどなんだそうです。 璃江下り8 posted by (C)Nao 約一時間ほどの璃江の川下りでしたが、その間次々に現れる風景に見とれて、全く飽きることがありませんでした。 この独特の風景は、正に感動的でした。 そんな船旅も、この先の陽朔まではあとニ時間ほどあります。 まだいくつか見どころも残っているのですが、私はここまででUターンして、船に乗った場所まで戻ることにしました。 帰りは、川を下ってくる船をよけながらの逆走でしたが、それも結構楽しかったですね。 璃江下りの雰囲気だけでも、感じていただけたでしょうか。 さて、その後は桂林市内へ戻り、いくつか見どころを歩きましたが、そのご紹介は、また次回にしたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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