福井は雪。なので保育園から帰ったチビたちも
お天気がよければまだしも、ずんずん降っている
時は家の中。

ストレス発散をするチビたちと、ストレスがたまる
私。これはたまらん、と思い、子供達を誘って
ビスケット作りをはじめることに。


我が家のビスケットは型いらず。思い立ったら
３０～４０分でできます。生地にはオートミール、
三温糖をつかっているのでちょっと健康的。

チビたちも余計なおかしを食べることなくじっと
焼き上がりをがまん。やがて部屋中いいにおいに
つつまれて「うわあ、できたあ」。

早速食べ出した私達。...ふっとなごんだ。
甘いものを食べても疲れはとれる気がするけど、
これはさらにほっとしている。



先日手にした本にはこんなことが書かれていました。

『友人の傷が深いとき、言葉だけでは充分な励まし
にならないときがあります。
そんなとき、五感の一つを満足させるプレゼント
をあげるのはいいですよ。焼き立てのクッキー、
ポプリに水やスパイスを加えて煮るシマリング
ポプリ、コットンのブランケット...。
紅茶やチョコチップクッキーが問題を解決してく
れるわけではありませんが、時として、感覚を
癒すということは、頭と心がより複雑な問題に
対処できるように回復するまでのさしあたっての
癒しなのです』


昨年暮れ、両親の親しい友人が亡くなりました。
御主人をなくした奥様に、母はころあいをみて
パンを焼いて届けました。そのことを、私は焼き
たてのビスケットを食べながら思い出していました。


たまたまその日、私の友人から落ち込んでいる
メールが届きました。そうだ、今度彼女に会う時は、
ビスケットを焼いていこう。そう思ったのでした。