Kとワタシのwaltzな毎日

昨日別宅で死語の類いを思い浮かべていたときに
「単車」という言葉を思い出した。
だってこれ、若い人は知らない言葉のようで。

「単車ってバイクのことですか？」なんて質問が、教えて系のサイトに
上がってたりするからびっくり。



ワタシの周りでは、熟年であってもバイク乗りは使わない「単車」。
それゆえか、たまに耳にすると逆に味わいを感じたりもする。
それは決してSSなんかじゃなく、WとかSRとか昔ながらの面影を
どこか引きずっているバイクを指すものに違いなく、
だから余計に今はもう使われなくなった言葉のような気がするのだ。

「単車」は何をさすのだろう思ったのはまだSRに乗っている
ハナタレのころ。
当時のワタシは、「単車」は単気筒のバイクを指す言葉だとばかり
勝手に思い込んでいた。

そう、「散弾銃」は「三段銃」だと思っていたように。


でもある日のこと、
マルチに乗っている友人のことを「単車乗り」と称した人がいて、
むむ？と思ってググって知ったのだ、「単車」という言葉の所以を。

ワタシのような勘違いをしている人はまずもっていないだろうし、
ーもしもいたらすごく親近感を覚えちゃうけどー
でも単に知らない人がいるかもしれないので書いておくけど、
昔、サイドカー付きのバイクを「側車付き」というのに対して、
サイドカーが付いていないものを指す言葉、それが「単車」だったのだ。

サイドカーは今やとても珍しいものになってしまったけれど、
「単車」という言葉だけは一定の年齢より上の層の方々はに
今なお使われているわけで、立派にバイク全般をさす言葉なのだ。

昭和の時代にバイクに乗り始めた人たちなら
かつては自分の言葉として使ったことがあるんじゃないだろうか。

流行言葉の死語を使うことは恥ずかしいけど、
葬らなくてもいい言葉も実は結構ありそうな気がした。

「バイク乗り」より「単車乗り」のほうがホンモノくさいし。