普段着の幸せを求めて

アメリカ人と話していて　いまだに驚く事がある。アメリカ人は結構プライバシーに煩いと言われているけど、殆ど他人には　日本人にとってはきっとビックリするようなプライバシーをおしゃべりしてくれたりする。

先日も　近所の銀行に定期預金の利率を確かめに行くと、（定期預金などは窓口でなく　個室を持っている銀行員が行う事が多い）この２月に色々話をしたインド系女性の部屋に通された。

先回はなかった、美しい滝の写真が飾ってあったので、まず　‘きれいねぇ、ヨセミテ滝じゃないし、ナイヤガラでもないし、どこかしら？’と言ったら、待ってました！とばかりに、

‘イエローストーンよ。ここで、この通りの風景が見える所で、彼がプロポーズしたのよね’　と言いながら、大きなダイヤの入ったエンゲージリングを指から外して見せてくれた。

とても特殊なデザインで、両手で大きなダイヤを支え、　小さめのダイヤとルビーが数個腕（？）の部分に続いて入った豪華なものだった。

‘あら、素敵。まるで地球を支えるみたい’　と言ったら、‘そうなの、カスタムメイドで彼がデザインしたのよ、指輪の逆側にサファイヤが入っているでしょ？　それはインドで地球の反対側に住んでいた我々同士が出会った意味なの’　と説明してくれた。

それから、何時プロポーズを受けたのかとか色々話してそして、最後に‘前の結婚はお見合いだったので、上手くいかなかったけど、今回こそは、絶対に失敗しないようにしなくちゃ’　と締めくくった。

幸せパワー全開で　私まで嬉しくなったけど、余り詳しいプライバシーを聞いちゃって良かったの～？と思った。

良 く　スーパーや飛行機で隣り合わせになった　全く見ず知らずの人が詳しく私生活を話す事がある。　この場合　もう２度と会わない　生活の接点が全くない人 だから安心して　話すのだろうけど、彼女の場合は他人のようで、そうでもないと言うヘンな立場なので　ちょっと奇妙だった。

最も彼女は我が家の経済状態を銀行員として知っているから　お互い様なのかもしれない、、