天皇賞を考える(その1)コース
天皇賞が行われる京都3200mはこのレース専用コース。どんなコースか過去5年遡ってみます。【京都芝3200m Dコース使用】○2007年 良 前60.3-中74.7-後59.1 ▼6-△1-△10 瞬発戦 6番メイショウサムソン(2人気) ユメノシルシが逃げ、中団内追走。やや縦長。2周目の3角上りで馬群が縮まる。 3角過ぎて外に出すと4角で前に進出。直線残り400mで先頭。そのまま外から 追込んだエリモエクスパイアの追撃を抑えてゴール。○2006年 良 前60.3-中75.6-後57.5 ▼3-△2-△1 平坦戦 7番ディープインパクト(1人気) 出遅れ、後方2番手追走。1周目のスタンド前はスロー。2周目3角手前から まくりで4角手前で先頭。そのまま差が縮まらず、2着のリンカーンとは 3・1/2馬身差、3着のストラタジェムはそこからさらに5馬身差。○2005年 良 前62.8-中74.4-後59.3 ▼5-△2-△5 瞬発戦 10番スズカマンボ(13人気) 中団内追走。3角~4角も内を回りそこから直線で進路を最内に変更。直線伸びて ゴール。○2004年 良 前61.9-中75.8-後60.7 ▼6-△5-△3 瞬発戦 6番イングランディーレ(11人気) 押して先頭に。向正面で後方を突き放して15馬身以上の差。そこから引き 離したまま、まんまとゴール。○2003年 良 前61.4-中74.3-後60.3 ▼2-△4-△2 平坦戦 11番ヒシミラクル(7人気) 中団後方外追走。3角下りで外からまくり。直線で外3馬身差くらいだが そのまま長い脚を使ってゴール。5レースではもの足りないのだが、勝つパタンは3つ1.逃げ 単騎逃げで後続を突き放して直線ではもう届かないような位置まで進む。 →2004年のイングランディーレだが、ラップを見て分かるように 前・中・後、全て他のレースより遅い。後方で最後の脚を溜めた馬達が 脚を使っても間にあわないような見事な逃げ。自身も「瞬発戦」となって いるように途中で脚が衰えていない。2.3角下りからのまくり 後方にいても、坂の下り外に出してそのまま最後まで脚をゆるめない競馬。 →2007年メイショウサムソン、2006年ディープ、2003年ヒシミラクル。 面白いのはこの場合は2回が平坦戦になっている。前の馬が脚が衰えてくる前提 でまくって勝負。ディープ君はまあ、しょうがないだろ^^;というレースだが、 ヒシミラクルはお見事という他ない。メイショウサムソンは危なかったが、 長くいい脚が使えることが当然前提のレース。3.4角先団で直線を駆け抜ける瞬発力勝負。 内で待機してロス無い競馬。直線一気に爆発で他馬を突き放す。 →2005年スズカマンボ。先日の阪神大賞典のアドマイヤジュピターの競馬と 思えばよい。このコースに一番向いているし教科書どおりの競馬。もっと3のパタンが多いと思ったが、意外と少なかった。それでも「長くいい脚が使える馬」が絶対条件か。中団ゆるゆるにならずG1らしいこの距離にしては淀みのないペースになるから。多少バテても最後に踏ん張れる力は欲しい。また騎手の仕掛けどころが大きく競馬に影響する気がする。力が無いとできない芸当だが、武豊騎手・横山典騎手は非常に長距離に長けている。騎手の駆け引きも見ていて面白いレース。今回がどのパタンで行くか出走馬を見ながら検討してみたい。たぶん当たらないけど考えるのは楽しい♪