今朝、散歩の途中で見つけました。この花を見ると「あ~秋なんだ。。。」と感じます。
こんなに綺麗な花なのに花言葉は「悲しい思い出」というのだそうです。
やはり、お彼岸の頃に咲くからでしょうか?
つい見過ごしがちな景色の中で季節を知らせる花の一つに興味をもち調べてみました。
・彼岸花(ひがんばな)科。
・学名 Lycoris radiata
Lycoris : ヒガンバナ属
radiata : 放射状の舌状花をもつ
Lycoris(リコリス)は、花がとても美しいことからギリシャ神話の海の女神 「Lycoris」の名前から採ったもののようです。
・開花時期は、 9/15頃~ 9/ 末頃。ちょうど秋のお彼岸の頃に咲きます。
・原産地中国。
・突然茎が伸びてきて鮮やかな色の花を咲かせ、数日で花が終わって茎だけになります。
花が白い種類もあります。
・花のあとで葉が伸びてきますが、冬と春を越して夏近くなると全く消えてしまいます。
花と葉を同時に見ることはできません。
葉のあるときには花はなく、花のときには葉がない
このことから韓国では「サンチョ(相思華)」と呼ばれているそうです。
「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味からだと。
・根のところにはリコリンという毒がありますが(意外でした。)、この毒は水で何回もさらせばとれるので昔の人はこの根の部分からデンプンをとって飢饉の際の食料としたそうです。
・田んぼのあぜ道や土手に多くみかけられますが、これはノネズミがあぜ道や土手に穴を開けるのを、彼岸花の毒性のある球根を植えることで防ぐという説と彼岸花の根茎は強いため、田んぼのあぜ部分に植えてあぜの作りを強くするためなどの説があるようです。
・別名「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ)。"天上の花"という意味。
おめでたい事が起こる兆しに、赤い花が天からふってくるという仏教の経典による。
「道の辺(へ)の いちしの花の灼(いちしろ)く 人皆知りぬ わが恋ふる妻」 万葉集
(いちしの花=彼岸花といわれる)
「曼珠沙華」以外にもたくさんの呼び名を持っています。
シビトバナ、キツネバナ、キツネノタイマツ、キツネノシリヌグイ、ステゴグサ、シタマガリ、
シタコジケ、テクサリバナ、ユウレイバナ、ハヌケグサ、ヤクビョウバナ、シビレバナ、ドクバナ、ニガクサ、ジゴクハナなど聞こえの良くない呼び名もありますが、
ハミズハナミズ(葉見ず花見ず)、ノダイマツ、カエンソウなど雅な呼び名も持ち合わせています。
こんなにたくさんの呼び名があるとは知らず驚きました。
私は個人的に情緒のある「曼珠沙華」という呼び名が好きです。