格差を乗り越える
もうひと月以上前のニュースではありますが、昨年度全国学力テストの調査結果が今年3月下旬発表されました。その分析結果で注目されたのは、(1)親の経済力や学歴が高いほど子どもの学力も高くなるという相関関係があること。(2)親の経済力や学歴が低い子どもでも、家庭や学校での取り組み次第で学力が上がること。という2点だと思いますが、こんな分析を載せている記事がありました。http://thepage.jp/detail/20140410-00000015-wordleaf「年収や学歴がもっとも高いグループで勉強時間がゼロのケースと、 低いグループで3時間以上勉強している子供の成績は ほとんど変わりません。」、、、、って!?すごい衝撃的な事実・・・。去年の「乳児取り違い」のニュースも思い出しました。低所得家庭にもらわれたAさんは中卒で苦労して、高所得家庭にもらわれたBさんは大卒で会社社長それほど家庭環境からの影響は大きいということなんですね。そういえば、子どもの自主性を信じてあえて勉強しろと言わない考えの人は総じて学歴高めだったりする・・・。そういう家庭の子は後からいくらでも伸びしろがあるとも解釈できます。不利な環境でも高い学力の子には、1)早寝早起き朝食、ゲーム時間の制限、等の生活習慣が整っていること2)親が読書を勧める、親が読み聞かせしていた3)家庭で勉強や成績に関する会話がある、学歴期待、学校外の教育投資4)保護者が学校行事に参加5)児童生徒の学習習慣と学校規則への態度6)学校での学習指導という特徴があるそうです。勉強すればしただけの成果がある、だからこそ、環境だけで諦めずに努力することに意味があります。こういうニュースを読むようになってから私自身の家庭環境を振り返ってみると、親の学歴も収入も低かったのはわかってたけど、その他にも、かなり不利な環境だった!?と、今更ながら気づきました。テレビも漫画も見放題だったし夜更かししても放任だったし、(小学生で11pm見てましたから)親に勉強しろと言われたこともなかったし、塾にも行ってなかったし、それが当たり前だと思っていたくらいで、上に書いてあるような教育的な環境ではなかったなあ。だけどなぜか勉強は好きだった。勉強しろと言われずに、放任だったのが良いほうに働いたのかな。姉たちと年が離れていて一人遊びの感覚で読書が好きだったから?良い点数を取ると誉められたから?家に百科事典があったから?経済的な理由で希望する進路を断念したこともありましたが、姉妹のなかで私だけが大学に行かせてもらえて、そのうえ大学院まで出たのは奇跡だったのかも。(大学院の学費は自分で出しました)姉が進学しなかったのも、きっと家計のことを心配したからなのかなぁ。あの頃私は幼くて、そこまで考えたことなかった。自分が親になって初めて、親のありがたみがわかりました。だけど、いまは大卒でフリーターや派遣になる人がたくさんいて、どうやって生きるか、どうやって稼ぐか、が問題。「学歴さえあれば」という時代ではありません。どんな境遇でも適応できる逞しさ、生きる力が必要。そのなかには、学ぶことの楽しさを知っているか否か、というのも入っていると思います。↓学力テストを分析した実際の調査報告書はこちら↓http://www.nier.go.jp/13chousakekkahoukoku/kannren_chousa/pdf/hogosha_summary.pdf