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カテゴリ:3学期
留年しそうな子がいます。 追試のチャンスをもらっても、それに全く応えられないでいます。 追試とは、学期の成績が30点未満の子に、範囲を限定(定期テストより狭い範囲)して次の学期に再テストし、60点以上取れれば前学期の成績(30点未満)を30点に回復するものです。 例えば1学期、2学期の成績が続けて10点だった場合、追試でそれが回復されなければ、3学期で70点以上取らないとその科目の単位を落としてしまうのです。 追試で頑張れば、10+10=20点が、30+30=60点になるわけですから、すごいチャンスなのです。 複数の追試対象科目をかかえているのに、いくら早くから励ましても、家まで電話して諭しても、毎日のように学校で声をかけても、この数日の複数科目の追試の勉強をほとんどせずに受けました。 当然「否」ですが、3科目単位を落とせば留年だとはわかっているはず。 それが驚いたことに、追試で必死にならなくても、3学期の学年末テストで点を取れば良いとまだそんな甘いことを考えているようです。 そうして、何人もの先輩が留年し、学校を去っていった話を何度もしているのに・・・ 教師のできることなんて本当に「知れているな」とつくづく情けなくなります。 世の中には、ある時期を逸する(タイミングを逃す)と取り返しがつかなくなることなんて山ほどあるのに、子どもたちは「自分なら何とかできる。自分の周りでは、そんなことは何とかなる」と思っています。 このままでは、3月末に辛い連絡をしなければならなくなりそうです。 しかし、まだ3学期の学年末テストまで1ヶ月あります。 何とかその子の心に訴えて「今が一つの大きな人生の岐路だ」という自覚をもたせ、この局面を乗り切れるようにこちらも必死でいきたいと思います。 毎度のことながら難しい仕事だと痛感します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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