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2022.03.06
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カテゴリ:イタリア(ITALY)
1992年12月26日、ローマのホテルで日帰り観光バスツアーを予約し、ポンペイに行きました。
バスでは、色々な国の旅行者がおり、イタリア人の女性ガイドさんは英語で説明をされました。

ポンペイの街で狭い路地に入ると、ガイドさんがある家を指さし、「ここは売春宿でした。私は中に入りませんが、興味がある人だけ入って下さい」と言われ、ガイドさん以外は全員中に入り、部屋の様子やエロティックなフレスコ画、落書きを見ました。

ガイドさんの話では、ポンペイでは飲み屋が多く、売春宿以外でも、飲み屋の2階が売春部屋になる所が多かったとの事でした。街の中には、ギリシャ神話を題材にした裸婦像やフレスコ画以外にも、エロティックな絵が沢山残されていました。

売店で本を売っていたので、次の①、②を購入しました。
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①「POMPEI the erotic secrets /ポンペイ ザ・エロティック・シークレッツ/Edizioni Interdipress Naples /1988」
ポンペイで発掘、発見されたエロティックなフレスコ画や像が沢山紹介されています。中には、売春宿のフレスコ画もあります。
英語の文章があり、ポンペイの歴史から始まり、ギリシャ神話を題材にしたエロティックな作品が作られてきた事が書かれています。
これらのコレクションについては、p16の解説を一部訳して紹介します。

「ナポリ国立考古学博物館には、当時のポンペイの人たちが作った素晴らしいフレスコ画や像が、徐々に収集されていた。その中には、エロティックな感性で描かれた大量のフレスコ画や像、セックスシンボルで装飾された道具、性交シーンなど、まったくもって普通では見られないコレクションが博物館にあった。同博物館の館長であるアレクサンダー・デュマ(Arexander Dumas, Senior)の意思で、これらのコレクションを正しくカタログ(目録)にしたのは、1860年以降のことであった。
彼はコレクションに美術的、文化的権威を回復させ、『ポルノグラフィック・コレクション』と名付けた」
ーーーーーーーーーーーーーー
②「ポンペイ 今日と2000年前の姿/アルベルト・Ⅽ・カルピチェーチ/ボネキ出版社(イル・ツーリズモ/フィレンツェ)」
p68には次のように「売春宿」の記載がありました。

「シッティオの宿はマルスとビーナスの家のすぐ後、ルパナーレ(売春宿)の路地にそってあります。小さな宿屋で食堂にも9人ぐらいしか入れませんでした。
売春宿は宿屋の前の角にあります。一階にはほどんど日の光が入らない売春婦の部屋があり、壁にはわいせつな絵や落書きが多く残っています。二階へは路地に突き出た通路に階段で上がり、そこから入れるようになっていました」

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私が持っている本で、参考になる本を紹介します。
③「ポンペイ・グラフィティ 落書きに刻むローマ人の素顔/木村凌ニ/中央新書」

④「ローマ人の愛と性/木村凌ニ/講談社現代新書」

⑤「プリニウスⅡ/ヤマザキマリ、とり・みき/新潮社」

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↓ 1982年12月26日、ポンペイで私が撮った売春宿のフレスコ画。








↑ ポンペイの街並み。




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「POMPEI the erotic secrets /ポンペイ ザ・エロティック・シークレッツ/Edizioni Interdipress Naples /1988」




↑ p4~5。


↑ p31。


↑ p38~39。


↑ 裏表紙。


↑ 当時、7,000リラで購入した。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
「ポンペイ 今日と2000年前の姿/アルベルト・Ⅽ・カルピチェーチ/ボネキ出版社(イル・ツーリズモ/フィレンツェ)」




↑ 裏表紙。


↑ 当時、15,000リラで購入。


↑ p68。


↑ p68。 売春宿の記述あり。

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「ポンペイ・グラフィティ 落書きに刻むローマ人の素顔/木村凌ニ/中央新書」



↑ p149 娼家の個室。


↑ p151 売春婦の客引き。
p152にある訳「わたしは現金2アスであなたのものよ。」(196)



↑ p139 愛しい女への男の哀願。
p139~140に、この落書きの説明が書いてあります。
落書きの訳。「セクンドゥスはどこにあっても彼のプリマを心にかけている。女主人さま。お願いだから私を愛してください」(173)

「セクンドゥスは愛すべきプリマの前で奴隷のように哀願する。彼にとって彼女はもはや女王のごときご主人さまなのである。でも幸いなことに、プリマはセクンドゥスの愛に応えて言う」
落書きの訳。「プリマはセクンドゥスに心から親愛の情を送ります」(174)

「プリマはセクンドゥスにほほえみかける。かくして彼の女主人さまへの愛は実を結び、2人は甘く幸せな時間を過ごしたであろう。このような幸運に恵まれ、幸せな時を過ごすカップルの痕跡は少なくない」

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「ローマ人の愛と性/木村凌ニ/講談社現代新書」




↑ p161 「ローマ人の識字率」

「ローマ社会は、とりわけ帝政初期には、識字率がかなり高かったと言われる。なかには工業化以前の社会のなかで最も識字率が高かったと指摘する学者もいる。たしかに、ポンペイの遺跡に残る落書きを眺めれば、やさしい文章を読み簡単な文句を書ける庶民がすくなからずいたことが分かる(拙著『ポンペイ・グラフティ』を参照されたい)」


p162

ーーーーーーーーーーーーーー
「プリニウスⅡ/ヤマザキマリ、とり・みき/新潮社」





↑ p75 皇帝ネロの時代、ローマの売春宿の描写。
ヤマザキマリさん、とり・みきさんの共作マンガ。





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最終更新日  2022.03.12 08:40:23
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