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カテゴリ:東京散歩
旧朝香宮邸、現在の東京都庭園美術館が、16日まで、企画展『朝香宮のグランド・ツアー』と建物公開中です! 毎年この時期に建物公開(普段の展覧会も建物を生かした展示ですが、この期間は建物自体の細部がよく見られ、1階は撮影もOKなのです)なので、とても楽しみにしていました。 これは期待以上の見応え、そして意匠の見事さが、愛らしさ、可愛さの方向に傾いているので、とってもチャーミングなんです。 内装の中心はフランス人ラパン、そして入口の美しいガラスに代表する宝飾家のラリック。 また、全館セントラル・ヒーティングなのですが、各部屋のラジエーターカバーやペンダント式照明、階段のバラの透かし模様ががすてきで、大正浪漫風だなあ、と思ったら、これらは宮内省内匠寮の建築家たちの力作なのでした。 この館は、グランドツアーの最後に朝香宮殿下がパリで自動車事故にあったため、療養でご夫妻がパリに長期滞在したため、奇しくもパリのアール・デコ博覧会をご覧になられたことが結実したもの。 財力と教養によって文化の担い手、育み手となったお手本のような建物だと思います。 この館に大きな尽力を尽くされた妃殿下允子内親王(明治天皇の第8皇女)は、さすがのオーラを感じさせるお方。 竣工のわずか1年後に43歳の若さでお亡くなりになったことは、どんなにか殿下やお子様たちにとって、またこの館にとっても残念だったことでしょう。 庭園美術館の次の企画展は決まっていますが、よくわかりませんが都議会に改修の計画が出されているようなので、もしかしたらその後しばらく休館になるかも?(不確かな情報です)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月12日 00時10分15秒
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