「存在の謎に挑む 哲学者・井上円了」展
妖怪研究のパイオニア、妖怪博士の円了先生は、東洋大学の創設者で、世界旅行者でもあります。東洋大学125周年を記念しての展示会で、丸善本店・オアゾの4階ギャラリーで行われています(無料)。哲学堂(東京中野区)で小さい頃から遊んでいた私にとって、妖怪好きのルーツ、心の師です。展示には、百鬼夜行絵巻や奈良本、また国芳や芳年の図絵がいっぱいで、見応えありました。円了先生の世界旅行のカバンや、自筆のノート(日本語も英語も、筆書きの美しいこと)、漢詩や書も興味深かったです。最後のコーナーには、東洋大のコレクションの浮世絵擬(なぞらえ)百人一首が全て展示されており、これは国芳、広重、豊国による素晴らしいものでした。また、アンケートに答えると、展示にちなんだ豪華グッズをいただけ(クリアファイル、一筆箋、円了先生の回のNHKヒストリアのDVDまで付いて、本当に豪華)、太っ腹ぶりにびっくりです。この日は同じ4階のエムシーカフェで元祖ハヤシ(早矢仕)ライスをいただき、明治の文明開化つながりで、ピッタリの食事となりました。4階には、文具も松丸本舗もあり、行ったら中々帰れませんヨ。