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カテゴリ:東京散歩
日本橋高島屋で5日まで
ビーズを主体に、日本の作家さんたちを中心とした展覧会なのですが、今回のコンゼプトが英国の香りとあって、モリス商会が出品しています。 そして、フライヤーではわからなかったのですが、ロイヤルウェディングのドレスに使われた、クルーニーレース社のレースの展示が! それはクルーニーレースをふんだんに使った逸品のドレス。 ウィリアム・モリスの唯一の油絵?妻にして、ラファエロ前派のミューズ、ジェインをモデルに描いた「王妃グウィネヴィア」(イゾルテ)の絵画のドレスを元に、日本のMIYACOアトリエで製作されたとのことです。 文様が美しみ合わされたアンティークで立体的なレースに心奪われて、いつまででも眺めていたかったです。 クルーニー社は、今でも 100年前と同じ機械でレースを織り続ける、現存する世界最古のレース工場。 今では高級ブランドのテキスタイルとしても、なくてはならない知る人ぞ知るレースのブランドらしいのです。 このレースはリバーレースと呼ばれるもので、一般には、クルーニーレース社のあるノッティンガムにちなみ、ノッティンガムレースとも呼ばれているようです。 数々の織り見本と一緒に、クルーニー社紹介の動画が流れ、織り機にも圧倒されました。 大きなものは相当幅広のレースが織れる大きさですが、機械自体がうっとりするような美しさ。 アンティークの足踏みミシンのあの感じです。 織り模様は、ジャガード織りと同じように、パンチカードに打ち込むのですが、その織りは、織り図を見ても全然わからない複雑さで、パンチに打ち込む職人技を今に継承する人はたった一人? 織機の操作も芸術的な職人技といった感じです。 よくぞ、大量生産の波や、中国などの安いレースの台頭の中で守り続けたものです。 何としても末永く残して欲しいものですね。 次代の会社の後継者も、ご本人がレースのデザイナーだそうです。 立体的で厚みのある、いかにもアンティークな香りの数々のパターンは鳥肌ものです。 こんな感じ→ ■ クルーニーレース ご存じのように、ノッティンガムは、あのロビン・フッドのノッティンガム・フォレストで有名です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年09月04日 01時27分52秒
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