中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-
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中之島タキシード
大阪・中之島公園から我が家にやって来た元野良猫タキシード。 彼女が工事で閉鎖中の公園に取り残された仲間を救うために、ブログを立ち上げました。 すべての猫たちが救われますように!
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写真担当の第二秘書、 以前から、ある悩みごとがあります 「黒いし、落ち着きはないしさその上、何だか白っぽいし…お手上げです」 「…確かに、ヤツは難しそうだね」 第二秘書を悩ませているヤツ… それは元気いっぱいの黒猫、大黒です ”ダイコク”と書いて”オオグロ” 人懐っこいちびちびさん一家のうち、最後の1匹です 「まあ、大黒は最後の1匹だけど”残り福”なんだもんね」 「なんたって大黒さまなんだからさ」 みんなが大好きなおやつの時間 ほとんどの仲間たちは、半生タイプのおやつが大好き しかし大黒は「猫の部屋」で1、2を争う煮干し好き 半生タイプのおやつを1つ、2つ食べて、何だか物足りなさそうなお顔 「あれ大黒、ささみはいらないの」 「あっそっか、お魚がいいんだよね」 秘書たちが煮干しの大きな袋を持って来ると、もう大騒ぎ 袋の中に入りそうな勢いで、必死にのぞき込みます 「はい、どうぞ」 1つもらうと、バリバリバリ… とてもおいしそうに食べる大黒 他の仲間たちは固い煮干しより、半生のおやつに群がっているのに、 大黒の煮干しに対する愛情は揺るぎないもののようです ちなみに、ライバルはハルカ ハルカも飽きることなく、おいしそうに煮干しを食べています 最近、大きな煮干しの袋は大黒とハルカの独占状態です 「本当に煮干しが好きだよね」 「他の子が違うおやつに行っても、ずっとおいしそうに食べてるもんね」 「公園にいる時、ホームレスさんからもらう一番のご馳走だったんじゃないかな」 「大黒の”懐かしの味”なのかもしれないね」 そういえば大黒だけでなく、ちびちびさん一家は全員、煮干しが大好きでした 大黒は、名前ほどは大きくない男の子です 仲良し兄貴分のチビクロよりは、随分小さくて… 「大きい”チビクロ”に、小さい”大黒”だもんね」 「…ややこしいことです」 2匹はいつも遊んでいるのですが、たまに度が過ぎて危険な遊びに発展 黒い塊になった2匹が「猫の部屋」中をゴロゴロゴロ… 「あー、危ないって」 「…アンタたち、またホコリだらけになってるよ」 そんな大黒なのですが… 「猫の部屋」にやって来た当初は、本当に怖がりさんでした ”大黒”と書かれたお部屋の中、猫ハウスの奥深くに入り込んだまま… あまりお外にも出て来なかった大黒 「”大黒”ってことは、黒いってことだよね」 まだ姿を見たことがなかった頃、秘書たちはそんなことを言っていました。 「うん、Sさんにどんな子ですかって聞いたら、黒い子ですって…」 「…ははは」 今では「猫の部屋」いちばんのおちゃらけキャラに大変身 「アンタは本当に”にぎやかし”って感じだよ」 「…野次馬とも言うかな」 おやつを食べる訳でもなく、近くにやって来てはウロウロ 仲間たちが集まっていると、特に用事もないのにチョロチョロ 本当に可愛い愛嬌のあるヤツです 「しかし大黒って、何で白茶けてるんだろう」 「確かにジジや悟空、くーちゃんとは色目が違うよね…」 「ちびちびさん一家は、みんな毛艶が良かったんだけどな」 「…もしかして、薄いってことなのか」 大黒のことを、親しみを込めて”ハゲ黒”などと呼んでいた秘書たち そんな”ハゲ黒”…いや、大黒に救世主が現れました 「大黒ちゃんは、”ブラックスモーク”という毛色じゃないですか」 「ブラックスモーク」 大黒の救世主は、今や新人ではなくなったボランティアのYさん 「ネットを見ていたら、ブラックスモークというのがあって…」 「何か、おいしそうだね」 フクちゃん並の食欲を誇る秘書たちは、そんなことを言っていましたが 救世主Yさんは、大黒の毛並みの珍しさを説明してくれました 猫の毛色は遺伝子の組合わせで決まるのですが、 それは何十種類もあって、とても難しいのです その中でもブラックスモークというのは、結構珍しいらしく、 「大黒ちゃんは、もしかしたら高貴な生まれなのかもしれませんよ」 そうYさんは言っていました。 「煮干し好きな王子様ってことか…」 「…」 スモークというのは、毛の根元が白くなっているのだとか 秘書たちは早速、Yさん、Sさんと一緒に大黒の毛をチェックしてみました。 すると… 「あっ、ホントだ確かに根元から3分の1くらいは白い」 「これが”ブラックスモーク”なのかな」 「そうだと思うんですよね」 「まあ大黒ちゃん、ハゲじゃなかったんですね」 詳しいことはわかりませんが、確かに大黒の毛は根元が白かったのです。 「そうか、ハゲてた訳じゃないんだね」 「ごめんね”ハゲ黒”…いや大黒」 何のことかさっぱりわからない大黒は、 キョトンとしたお顔をして、秘書たちのそばで転がっていました こうして救世主Yさんのお陰で、無事に大黒のハゲ疑惑は晴れました 「しかしブラックスモークって、そんなに珍しいのかな」 「確かに調べたら、いろんなこと書いてあったね」 「まあ、どんな珍しい毛色でも、大黒は大黒だし」 「あの”にぎやかし”の性格が可愛いって、パパやママには思ってもらいたいね」 「猫も人も見かけより中身だ」 「…まあ、猫はみーんな可愛いんだけどね」
覚悟を決める/追記 2014.03.04 コメント(5)
覚悟を決める/ 後編 2014.03.03 コメント(4)
覚悟を決める/前編 2014.02.27 コメント(3)
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