中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-

２００７年１１月１日、
それは私や仲間たち、中之島公園の猫たちにとって大きな分岐点となった日でした

中之島公園再整備工事によって１年以上の公園閉鎖
それにより取り残される猫の数７０匹以上
たくさんの小さな命が危機にさらされようとしていました
（詳しくはHP”これまでの経過”をお読みください）

「工事が始まれば、猫はどこか他の場所に行くでしょう」
「そもそも公園に猫がいること自体がおかしいんですよ」
「食べ物がなくても、何か捕って食べませんかね」

これは１年前、実際に秘書たちが耳にした言葉です

しかし、そんな状況下、
たくさんの優しい人たちが小さな命を救うために協力し、行動し、
そして応援してくださいました
大阪から離れた土地にお住まいの方たちがＨＰやブログで「中之島公園の猫たち」の窮状を発信してくださったのです
それは「城ヶ島に生きる野良猫たち」のnoboさん、「犬猫救済の輪」の結さんたちでした
大阪の公園にいる顔も知らない私や仲間たちのために懸命に発信を続けてくださったことは、
本当に心強い大きな支えになりました。
そして、それは瞬く間に広がり、たくさんの方たちが「中之島公園の猫たち」が置かれている現状を知ってくださったのです。
状況を知った方たちは大阪市の関係各所や動物愛護団体などに意見を送り、
中之島救済を訴えてくださいました。
中には直接、お電話やFAXでお問い合わせをしてくださった方もおられると聞いています。
私や仲間たちのことを直接知らない方たちからいただいた、何も見返りを求めない、
無償の愛情に満ちた応援の声
今でもご協力いただいたHPやブログに寄せられた「中之島公園の猫たち」に関する書き込みの数々、また大阪市役所HPの「市民の声」などを読み返すたび、様々な記憶が鮮明に蘇ります。

中之島公園の猫たちを救うため、たくさんの方たちがあげてくださった声
その優しい声はひとつに重なって、とても強くて大きな声になりました
そして、その声に耳を傾けてくださった公園事務所のおじさんたちの理解と協力、そして様々な努力…

「公園事務所が提供する場所で、猫たちを保護しましょう」
いまだかつてない形で、運命の扉が開かれた瞬間でした
こうして昨年１２月「猫の部屋」は誕生しました



「正直、この活動を始めてみんな今まで以上に忙しくなりました
仕事の前に世話をする人、仕事の間に様子を見に来る人、
仕事が終わってから世話をする人、週に一度一日かけて世話をする人、
みんなそれぞれ自分たちの時間が犠牲になっています
でも猫たちを救いたいと思って踏み出した一歩が、みんなの助けを得て大きな一歩になったという満足感があります
そして、何よりたくさんの猫を救うことができた喜びが大きいです
これまで猫の病気やビーチバレー開催による場所の移転など様々な問題がありました
まだまだこれからもいろいろな問題が起こってくるでしょう。
しかし私たちの目的は「猫を救う」ということだけです
そのためには一丸となって問題に立ち向かいたいと思います。
（司令塔Aさんの手記・「関西動物友の会」さん会報より抜粋）」

あれから１年…
今、仲間たちは「猫の部屋」で毎日過ごしています
危険な工事車輌に逃げ惑うことも、食べ物がなく餓死することも、
ここにいる限り、もう何も心配することはありません。
ちょうど１年前の分岐点
私や仲間たちが幸せな方向に歩いて来られたのは、皆さんから戴いた優しい気持ちがあったからです
皆さんからの声が運命の扉を開けて、仲間たちを導いてくださいました。

ひとりひとりの声は小さくても、
その声がひとつになれば大きな声に変わる

この１年で私や秘書たち、「中之島公園の猫たち」に携わる全員が学んだことです

それを教えてくださった皆さん、
そして今もなお、
懸命に応援し続けてくださる皆さんに心から感謝しています

従来の保護活動とは違う、新しいスタイル
今、「中之島公園の猫たち」が置かれている環境がその形なのだとすれば、この１年間に私たちが歩んできた道、つかんだ手応えと結果…
その内容がどのように評価されるのか
そろそろ、その時期に差し掛かってきているように思います



「中之島公園の猫たち」が歩んできた道程、そして確実に形として残してきた結果
それらのひとつひとつが、どこかにいる同じような猫たちの運命の扉を開く手助けになることが出来たなら…
心からそう願っています
皆さんに助けていただかなければならない日が、きっとまた近い将来やって来ると思います。
出来ることならその時にも、どうか一緒に声をあげてください
どうか私や仲間たちが道に迷わないように、幸せな方向へと導いてください
よろしくお願いします

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