中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-

皆さん、こんばんは
第二秘書です

どうしても今夜は、猫のお話ではなくて
ある犬のお話を
お伝えしたいと思います





2月17日　0時28分
司令塔Aさんからのメール

タイトル：　２号には
本文：　ダイブのをプレゼント
萌え死にしないように…



写真のワンちゃん、ダイブは
司令塔Aさんのお家犬さん
大っきくて、とっても可愛い
１５～６才くらいの男の子です

元々は、犬派で
大型犬が好きだった私は
最初にダイブに会った時、一目惚れしました

「噛むかもしれないから、撫でたらダメだよ…」
Aさんに、そう言われたのですが
あの大っきな背中を
いつか、思い切り撫でたいと思っていました

シャンプーに行った時
男の子なのに、なぜかお耳に
可愛い飾りをつけられて帰ってきたことがあり
「女装したおっさんみたいやろ…」
そう言って、運び屋Tさんに
笑われていたこともあります
あの時の、何となくバツの悪そうなダイブの写真
それも、すごく可愛らしかったです

最近、ずっと体調がよくなかったダイブ…

でも、司令塔Aさんが送ってくれた
元気そうな写真を見て
嬉しくて、嬉しくて…





司令塔Aさんと
ダイブとの出会いについては
”この街の猫博覧会　ザ・フリーペーパー”に
掲載されています

Aさんのインタビュー記事
その一部をご紹介します


－私が住んでいるところは、川沿いにホームレスさんが多く
そこで犬や猫が飼われています。
きちんと飼われている方は不妊手術もし、首輪もしていますが
そういう方ばかりではないので、数が増えます。
そこで、このホームレスさんたちの犬や猫の手術も
徹底していかなければと思いました－
（中略）

－「不妊手術をしましょう。」と言うと
たいていのホームレスさんは喜んでくれました。
だけど、中には強硬に拒否するホームレスさんもおられます。－


－ある時、数匹の犬を飼っているホームレスさんがいて
「自分の犬やからほっといてくれ」と手術に同意されませんでした。
しばらくして立ち退きになり
犬を引き取ってくれと連絡をしてきたんです。－

－「１匹は預かっている犬だから返す。
１匹は噛むから保健センターで処分してもらう。
１匹は自分で飼う。だから残りの１匹を引き取ってほしい。」と。－

－「何て勝手なんだ」と腹が立ちました。
飼い方が悪かったから、噛むようになったに違いありません。
「返す犬を除いて、全部渡すなら引き取る。」って、言ってしまったんです。－

－２匹は中型犬だったんですが
その噛む犬が大型犬だったんですよ。
うちの家に入れるには猫がたくさんいるし、大きいし
噛むって言うから、他の人には預けられないし…。
で、どうしようって悩んでいるうちに
だんだん腹が立ってきて、よく考えたら
「いきなりホームレスさんを追い出そうとした人が悪い。
そのために私があおりを食っている」と思って
大阪市に電話して聞いたんですよ。
「ホームレスさんのテントをどかしているのは誰」って。
そうしたら「公園事務所です。」と…。－

－公園事務所は公園の管理をしてはるんですけど、管理の中に
ホームレスさんのデントを撤去するっていうのも入ってるらしいです。
もちろん、急にどけるんじゃなくて話し合って
自立を促して、住むところが確保できてからみたいですけど。－

－で、公園事務所に電話して
「テントをどかさなあかん仕事はわかるけど
急にそんなことされたら、犬や猫は困る
犬を引き取ってくれと言われて私も困っている。
貰い手を探す間だけ、犬を置かせてくれないか」と言いました。
「１ヶ月だけならいいです。」って言われたんです。
「えええっ」って思いましたよ。－
（中略）

－で、よく話しを聞いたら
ホームレスさんに自立をうながすときに
飼っている犬や猫は連れて行けないことがほとんどで
問題になるんだそうです。
また、それを理由に自立できない
しないホームレスさんもいるらしいですね－
（以下省略）





これは、私と第一秘書が
司令塔Aさんと出会う前の出来事
中之島公園が閉鎖されるなんて
夢にも思っていなかった頃のお話…

この中に登場した噛み犬
それがダイブでした

その時、Aさんは公園事務所のおじさんに
こう話したそうです


「犬や猫のことが問題になるなら
放っておいても、解決するはずはない
これ以上、数が増えてしまうと
ますます問題は大きくなってしまう…」

「だったら、自分たちボランティアが手術をするから
ホームレスさんと話をする時に
犬や猫の手術のことも勧めてもらえないだろうか
行政とボランティアが協力していけば
きっと公園や河川で
犬や猫が繁殖することはなくなると思う…」





その後、ダイブは
司令塔Aさんのお家犬さんになり
Aさん、運び屋Tさん、優しいKさんに可愛がられ
幸せに暮らしていました

けれど…


2月24日　13時25分
司令塔Aさんからのメール

タイトル：　ダイブ
本文：　今朝1１時42分に亡くなりました

司令塔Aさんと公園事務所のおじさんとの
出会いを導いたダイブ…

Aさんのアドバイスを受けて
公園事務所のおじさんたちが
ホームレスさんの犬や猫のことを考え
協力してくれるようになった
最初のきっかけを作ったのは
ダイブでした

私も第一秘書も
ダイブに、ちゃんとお礼が言いたかった…

あの時、ダイブが
きっかけを作ってくれなかったら
もしかしたら「猫の部屋」は
誕生していなかったかもしれないから…


ダイブ、ありがとう
大っきくて、とても可愛かったダイブのこと
ずっと忘れません
どうぞ、安らかに…

「中之島公園猫対策協議会ＨＰ」 info@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nekomat@nifmail.jp
 

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