[野良猫] ブログ村キーワード
毎年、この世には
たくさんの命が誕生します
多くの人に祝福されて誕生する命もあれば
ひっそりと生まれてくる命もあります
私や仲間たちのように
野良猫として生まれた命は
いつが誕生日かわからないほどひっそりと生まれ
誰にも知られずに生きていくことが多いです
そんな私たちが
誰かと出会い、新しい未来を掴むまでには
いくつもの大きな試練を
乗り越えなければならず…
中には、儚く消えてしまう命もあります
生き延びたとしても
優しい手が差し伸べられることなく
生涯ひとりぼっちで生きる命もあるでしょう
けれど、もしそこで
すべてのタイミングが一致した
出会いがあれば…
そこから道は拓けていきます
「なぜ、この子だったんだろう…」
もしも、皆さんのそばに
スヤスヤと寝息を立てている
大切な猫がいたら…
今、こうして一緒にいることが
とても不思議で
そんなことを考えた経験がある人も
多いのではないでしょうか
きっと今までにも
街中や公園、何気なく通りかかった道端で
多くの猫たちとすれ違ったこともあるはず
すぐそばにいたのに
気づかなかった時もあるでしょう
気づいた時でも
足を止めなかったことがあったかもしれません…
けれど、その猫に出会った時だけは
ふと足を止めてしまいました
どうしても目が離せなくなってしまいました
自分に何かを訴えかけてくる存在に
とっさに手を伸ばしていたのは
きっと特別なものを感じたから…
だから今、こうやって
気持ち良さそうに眠る顔を
誰よりも近くから眺めているのでしょう
「この人間を本当に信用していいの」
そばにいるようになった瞬間から
私たちは、いつも観察しています
大切なことは
とてもはっきりしているから…
安心していいのか
このままついて行っても大丈夫なのか
私たちは、どんなに悲しいことがあっても
不安に押しつぶされそうになっても
生きることを諦めたりしません
でも、出来ることなら
悲しいことは起こらないほうがいいし
不安などないほうがいい…
安心してのんびり暮らせるなら
どんなにいいだろうと思っています
自分に手を伸ばしてきた人を
すぐに信じられないのは
私たちが生きるために必要だったものが
歯止めをかけるから…
だから、自分が納得するまで
ちゃんと観察を続けます
人に撫でられたり
抱かれた経験はありません
甘える方法も知らないまま
過ごしてきました
けれど、そばにいる人を
本当に信じられるようになったら
自分なりの小さなサインは送れます
とても小さなサインかもしれませんが
どうかそれに気づいてください
もしも、そばにいる人が
その小さなサインに
ちゃんと気づいてくれるなら…
きっと、私たちは
もっと多くの信頼を寄せることができるでしょう
「この子は何を望むのだろう…」
一緒に過ごす時間が長くなるにつれて
そんなことを考える人は多いでしょう
不器用な猫が送る小さなサインを拾っていくたび
その存在は
どんどん大きくなっていきます
存在が大きくなればなるほど
人は、いろんな思いに駆られるのでしょうか
自分とは違うスピードで生きている猫だから
時に焦ったり、悲しくなったり
ある日、目の前から
いなくなってしまう時のことを考えたり…
一分一秒の重さに
戸惑いを感じることがあります
食べている時、眠っている時
楽しそうに遊んでいる時
無邪気そうな表情をしている猫の中に
小さな老いの影が見えたら…
当たり前に過ぎて行く時間の流れを
止めたいと願うでしょう
だからこそ、何を望むのか
言葉を持たない猫に聞いてみたい
その望みをすべて叶えることができたなら…
一緒に過ごす時間に限りがあるからこそ
そんなことを考える人は
多いのかもしれません
毎日、私たちは
同じことを繰り返しながら
一日の終わりを迎えます
目が覚めて
また新しい一日が始まったら
やっぱり同じことを繰り返します
多くのものを望んで生きる
人の生活と比べたら
面白味のない暮らしだと感じるかもしれません
でも、私たちは
特別なものはいりません
変化のある日常も望んではいません
穏やかな時間を繰り返しながら
安心して生きていけるのなら
それで充分満足です
変わり映えのしない暮らしでも
小さな楽しみを見つけることはできます
気の合う仲間が一緒なら
もっと楽しいことが増えるかもしれません
そして、いつも近くに
守ってくれる人がいれば…
たくさんの思い出ができるはずです
時間の流れは止められないから
いつかは最後の一日がやってくるけれど…
それでも、やはり
いつもと同じことを繰り返し
穏やかな時間を過ごしたいと思うでしょう
そして、一日の終わりに
安らかな気持ちで眠りにつけたなら…
私たちは充分満足です
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nekomat@nifmail.jp
幸せの基準は、各々違うかもしれないけれど
幸せになりたいと願う気持ちは、人も猫も同じです
野良猫たちは多くのものを望んでいるわけではありません。
ただ当たり前に生きることだけを望んでいるのです
公園の野良猫として逞しく過ごしてきたふさこちゃん
秘書たちが今ここにいるきっかけを作ったのは彼女です。
凛とした姿勢は昔のままですが…
優しくなった表情を見るたびに、いつもいろんなことを考えます
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