[心] ブログ村キーワード
今日、私と秘書たちが暮らす京都では
五山の送り火が行われました
お盆に戻ってきたお精霊さんたちを
また送り出すため
山々に灯される大きな送り火
この送り火が終わると
京都の人たちは
そろそろ夏も終わりだと感じるそうです
一昨年の今日
送り火を追いかけるかのように
旅立った拓夢
彼は中之島公園で生まれ
中之島公園で育った野良猫でした
優しいお母さん、可愛い妹
仲の良い仲間たちと暮らしていた公園
優しい人にも出会うことができた公園
とても短かい間だったけど
悲しいこともあったけど
楽しい思い出も作ってくれた公園
拓夢は、そこが自分の居場所だと
感じていたでしょう
どんなに夏の暑さが厳しくても
どんなに冬の寒さが身にしみたとしても
そこにいれば何とかなる…
信じて疑わなかった居場所から
離れることになった時
拓夢はどう思っていたのか…
臆病だった彼の気持ちを思うと
今も胸が苦しくなります
時間はどんどん過ぎているのに…
今でも、目を閉じるとすぐに
あの頃の拓夢が浮かんできます
いつも怒った後は
少し情けない顔になる拓夢
たった一度だけ秘書たちが聞いた
心細そうな鳴き声…
どうしても触れさせてくれなかった彼を
ぎゅっと抱きしめたくなった切ない気持ち
思い出すたびに
とても悲しくなるのですが…
拓夢と出会ったこと
「猫の部屋」で共に過ごしたこと
彼を通じて、出会えた人たちがいたこと
そして、彼を最後まで
見続けられたこと…
良かったと思っています
拓夢はいくつもの居場所を得ました
生まれ育った公園
初代と二代目の「猫の部屋」
最後まで過ごした司令塔Aさんの家
実際に暮らした場所は
それだけですが…
彼がこの世に生きていたことを
忘れない心
そこが拓夢の居場所
これからも帰る場所なのだと思います
『拓夢、またね…』
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nekomat@nifmail.jp
引き続き、yukipapaさんと五郎蔵君についても
お心当たりのある方はご連絡くださいますようお願いします。
詳しくは一つ前の日記
「この犬をご存知ありませんか?」をご覧ください。
生きる場所、最後を迎える場所
そして、帰る場所を持てない犬や猫が
こんなにも多い世の中を悲しいと思います。
犬も猫も本来は、人と共生共存するために生まれてくる動物たちです。
すべての動物たちが居場所を持てる世の中になりますように…