[いのち] ブログ村キーワード
11月25日、木曜日
ひとつの事件が起こりました
私たちが生まれた中之島公園周辺は
美術館や中央公会堂、図書館
大阪市庁舎などがある場所
美術館など重要な建物の内外には
防犯カメラ、警備員さんたち
公園を含む、周辺地域を巡回されている
警備員さんたちだけの詰め所もあり
24時間、警備にあたっておられます
あの日も普段通りの巡回
夜中も朝も、何も異常なし
しかし、お昼の巡回中
警備員さんたちは
その日、何度も通っている道で
あるものを発見されました
それは、ブルーの底がついた
真四角の平べったいケージ
透明のカバーの上の部分は、網状の扉
とても特殊な形をしたケージは
とても大きくて重たかったそうです
中には、ピンク色の毛布と
あちこちに散乱するドライフードの欠片
そして、その中央には
丸くうずくまり、震えている猫…
公園からは離れた場所
多くの人たちが行き交う道の片隅
彼女は、置き去りにされました
警備員さんたちは
詰め所にケージを持ち帰り
公園事務所に連絡されました
そして、直後に公園事務所から
統轄するゆとりとみどり振興局へ情報は伝わり
司令塔Aさんに連絡がありました
猫の遺棄は、犯罪です
Aさんと話した局の担当者さんから
公園事務所の職員さんと
警備員さんたちに連絡が入り
すぐさま、警察に通報
そして、発見から3時間後
彼女は「猫の部屋」へやってきたのです
チーム木曜日のMさんたちが受けとったのは
ケージに入った彼女と
片脇に置いてあったという大きなガラス瓶
どこか懐かしいガラス瓶には
満杯に詰められたドライフードと計量カップ
「こんなに可愛がっているなら、なぜ」
ひどい涙目で、あまり動かなかった彼女
とにかく大きなケージに移しかえようと抱きかかえた時
Mさんたちは、彼女のお腹が
少し膨らんでいることに気づいたそうです
すぐに近くの動物病院に運んでくれたMさんたち
瞬膜が癒着していて
片方の目は、もう開かないだろうということ
気になるお腹の膨らみは
妊娠の可能性もあるとの結果でした
普段、お世話になっている病院に
手術の予約を入れ
翌日、彼女は病院へ行きました
彼女は、手術を受けていませんでした
けれど、妊娠はしていませんでした
調べてくださった先生のお話では
お腹の膨らみは、病気ではなく
丸くてぽっちゃりしていただけ…
ご飯をたくさん食べていた証拠
大切にされていた証拠
「じゃあ、なんでなんで捨てたの」
人通りの多い昼間
敷き詰められたフカフカの毛布
大きな瓶にぎっしり詰まったドライフード
丸くてぽっちゃりした彼女の体
イメージするだけで
いくつかのストーリーが浮かんできます
けれど…
いかなる理由があろうとも
私は絶対に許せないのです
彼女を大切にしていたなら、なおのこと
彼女も捨てた人のことを大切に思っていたはず
心から信頼していたはず
大好きだったはず…
置き去りにして離れていく人の顔
きっと、透明のケージの中から見えたでしょう
だんだん遠ざかって
大好きな人の姿が見えなくなるまで
きっと、彼女は
ケージの中から見ていたでしょう
きっと、また会える
きっと、迎えにきてくれる…
だって大好きだったから
可愛がってくれたから…
今も、そう信じているはずです
手術を終えた彼女は
月曜日、「猫の部屋」に戻ってきます
きっと…
彼女はとても悲しい現実を
知ることになるのでしょう
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp
中之島公園猫対策協議会においては
動物の遺棄・虐待防止の啓発を行うとともに
遺棄・虐待については警察への通報・告発を行っています。
(協議会HPより)
今回の件では、警備、関係局、警察、協議会へ
とても早く情報が伝わりました。
関係局の担当者さんには、公園の環境保全と動物愛護の観点から
遺棄防止対策を早急にとっていただくようお願いしました。
現在、警察によってパトロール強化が行われています。
目撃情報や監視カメラの映像などの調査も併せて
お願いしていきたいと考えています。
いかなる理由があろうとも
動物の遺棄は犯罪です!
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