中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-
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中之島タキシード
大阪・中之島公園から我が家にやって来た元野良猫タキシード。 彼女が工事で閉鎖中の公園に取り残された仲間を救うために、ブログを立ち上げました。 すべての猫たちが救われますように!
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今、私が暮らす町は 京都の中心部から少し離れています 古くは城下町であり 今もなお、その頃の名残が 町名や町並みに残る町 江戸時代には 大阪と京都を結ぶ港町として栄え 私の故郷である剣先から見える八軒家浜と 船で結ばれていました あらためて考えると 何だか不思議な縁を感じます
この町にきて、私は 人と暮らす生活を知りました 初めて会ったのは「おばあちゃん」 おばあちゃんは、秘書たちのお母さんで 私の耳さきカットを見た時 桜の花びらみたいだと言った人です 怯えてばかりいた私だけど おばあちゃんとは、すぐに仲良くなりました そんな、おばあちゃんには 少し年の離れたお姉さんがいます おばあちゃんよりも、ちゃんとした京言葉を話し 猫が大好きな「おばちゃん」 考えてみれば 「おばあちゃん」と呼ぶ人のお姉さんが 「おばちゃん」なのは、おかしいけれど… 秘書たちが、そう呼んでいたから 「おばちゃん」になりました 秘書たちとおばあちゃんと 先住猫のお兄ちゃんたちとの生活が始まり 少し経った頃 おばちゃんは、私に会いに来てくれました 知らない人は、まだ怖かったけれど ニコニコしながら座っているおばちゃんに 私は興味を持ちました 私がジッと見ていると おばちゃんも、私の顔をジッと見ながら 「いやぁ、かいらし(可愛らしい)なぁ」と言いました だいたい、初対面の人は 私の片目がないことに気づき そのことを聞かれたりするのですが… おばちゃんはニコニコしながら 「おめめがあらへんかっても、アンタはべっぴんさんえ」と 褒めてくれたのです その日、初めて会ったおばちゃんと 私は、いっぱい遊びました コタツ布団の下に指を隠して 私の目の前で動かして見せるおばちゃん それが、私には獲物に見えたから 飛びかかって捕まえようとしました でも、捕まえたと思ったら すぐ別の場所に移動してしまい… 「ほら、どしたんこっちやで」と おばちゃんは、大笑いしました その都度、慌てながら飛びかかる私 それが楽しい遊びになりました おばちゃんと仲良くなった後 宝物のねずみのおもちゃを口にくわえて 膝まで運んでいくと 「へぇ、アンタは猫ちごて、わんこやったんか」と やっぱり大笑いしながら 頭を撫でてくれました この町に来てから 秘書たちとおばあちゃん以外に 初めて、私を撫でてくれた人 それが、おばちゃんでした 「タキちゃん、どうしてはる」 それ以降、おばちゃんは 電話をかけてくるたび いつも私のことを聞いていました 私がしたイタズラの話や お兄ちゃんたちと過ごす様子を教えると とても嬉しそうに笑っていたそうです そして、最後には必ず 「ほんまに、かいらしなぁ」と言っていたそうです 私の写真を使って 年賀状や暑中見舞いを出すと すぐに、電話をかけてきて ここが可愛い、あそこが可愛いと 私が、恥ずかしくなるくらい褒めてくれました カメラが大の苦手で 写真写りも良くない私は 第二秘書泣かせだと言われていたのに… おばちゃんだけは 「何回見ても、タキちゃんはかいらしわ」と 言ってくれました 昔は、おばちゃんの家にも 猫がいたそうです その子がコタツの中で おしっこをしてしまった話とか 抱っこして、ポイッと投げたら 空中で回転して、きれいに着地した話とかを 楽しそうに教えてくれました でも、秘書たちに「猫は、ちゃんと着地するんえ いっぺんやってみよし」と 恐ろしいことを吹き込んだりするから… ニヤニヤした秘書たちが 「タキシードも一度投げてみようかなぁ」と 意地悪なことを言うので 私は、ちょっと焦ったりもしました 本当は、大好きな猫と 一緒に暮らしたい けれど… 「自分のことも、ようせん(ちゃんと出来ない)のに そんなんあかんやろ…」 いつも、おばちゃんは そう言っていました おじちゃんが亡くなり 子供たちも巣立ち 今は、一人暮らしになったおばちゃん 年を重ね、持病で入退院を繰り返す自分が ただ、好きだから 一人暮らしは寂しいからと 人間の勝手な思いだけで 命あるものを巻き込んではいけない おばちゃんの言葉からは そんな気持ちが伝わってきました ちょっぴり切なくなるけれど それは、すごく大切なことで 実は、その大切さに気づかない人も この世には多いから… きっと、本当の意味で おばちゃんは、猫が好きだったのだと 私は思うのです そんな、私のおばちゃんが 昨日、天国に召されました 「退院したら、またタキちゃんに会いに行くわな…」 その約束は、叶わなかったけど… きっと、またどこかで会える… また、あの優しい笑顔で 「ほんまに、かいらしなぁ」と言ってくれる… 私は、信じています
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp
秘書たちが「猫の部屋」の仲間たちのことを話した時 おばちゃんは、嬉しそうに1匹ずつの写真を見ながら 「タキちゃんのお連れ(友だち)も、みんなええとこに行けたらええなぁ…」 そう言っていました。 これからも、おばちゃんは、きっとみんなのことを 見守っていてくれると思います ◎犬猫救済の輪 動物愛護活動ドキュメンタリー http://banbihouse.blog69.fc2.com/ ◎緊急災害時動物救援本部 http://www.jpc.or.jp/saigai/ ◎THEペット法塾 http://blogs.yahoo.co.jp/kaizaru7 ◎社会福祉法人大阪ボランティア協会 関西発!被災地応援サイト http://www.osakavol.org/ek-shien/index.html#shien_01
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