中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-

お久しぶりです

中之島公園大人猫倶楽部
三代目広報担当、ねーちゃんです



10月に入り
一気に秋らしくなってきました
朝晩は、かなり寒く感じます

ボクは、寒いのが苦手なので
最近は、ダイやチャミとくっついて
眠ることも多くなりました

けれど、弟たちときたら
ご存知の通り、あんなヤツらですから…

気づけば、ボクは
彼らの足やお尻を、頭に乗せられていたり
顔面を思い切り、蹴られたり



少々、我慢して
暖かな眠りを選ぶか
寒くても、静かな眠りを選ぶか
考えるところではあります

ボクとしては
暖かくて静かな眠りが
いちばんの望みなんですけど…







早いもので、この12月が来ると
ボクたちが「猫の部屋」で暮らすようになって
丸三年になります

行き場をなくしたボクたちは
たまたま閉鎖中の公園に辿りついたから
今、ここにいるけれど…

あの時、もし別の場所に
行き着いていたら
どうなってたのかなって思います



ボクたちも、大人になりきれてなかったし
まだ、ほんの赤ん坊だった
アミやみいたちもいたし

それに、全員が
全く人間に慣れてなかったんです

あの頃は、外で暮らすのが
当たり前だと思っていたから
そんなの考えたことなかったけど…

もし、あのまま
外で暮らす野良猫だったら
ちゃんと生きていられたかな
今みたいな大人猫になってたのかな

時々、そんなこと思うんです



あの頃、すでに「猫の部屋」はあったし
公園の仲間たちも暮らしてたから
ボクたちも一緒に暮らすことになったけど…

まだ「猫の部屋」は
正式に認められたものではありませんでした
本当は、いつなくなってしまうのか
わからなかったんだそうです

けれど、「猫の部屋」に関わったの人たちは全員
ちゃんと気づいていました

どちらか片方では無理だったとしても
それぞれが協力し合えば
ちゃんと解決することができるって…

根本的な解決を目指すには
協働することしか方法はないのだと
みんな、ちゃんと感じてたんです



そんな「猫の部屋」が
大阪市から正式に認められたのは
去年の１１月のことでした

会見した市長さんは
「猫の部屋」の人たちと
まわりの反対を押し切り「猫の部屋」を作った
公園事務所のおじさんたちを
「よく頑張った」って褒めてくれたそうです

そして、あの日…

ボクたち全員が家族に出会えるまで
「猫の部屋」を正式な形で継続させることと
今まで通り、協力し合いながら
頑張ってほしいということを発表したあとに
市長さんは、もうひとつ新しい計画について
お話しました

それは「中之島公園の猫たち」のことを踏まえ
他の公園で暮らす猫たちの問題を
この街と、この街で暮らす人たちとで協力し合い
真剣に考えていこうという内容でした

それが「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」
今年の春から、新しく始まった制度です



それまで、公園で暮らす猫たちは
野良猫だと一括りにされていたし
どんどん子猫が産まれていても
一部のお世話してくれる人たち以外には
知らん顔されるか、邪魔にされるかだったけど…

今は、正式にサポーターと呼ばれる人を決め
公園事務所の人と協力しながら
ちゃんと管理することになっています

ずっと陰で頑張っていた人たちが
正式なサポーターさんとして
堂々と猫たちのお世話をしている姿を見るたびに
司令塔Ａさんや秘書さんたちは
とても嬉しそうです

そして、ボクも
やっぱり嬉しいんです



これで、少しは
不幸な目に遭う子猫たちも減るだろうし
邪魔にされつづけた大人猫たちも
ちゃんと猫生をまっとうできるだろうし…

いろんな人の目が
常に公園に向いていれば
捨てられたり、虐待されたりする猫たちも
減るだろうと思うんです

それに、ボクたち野良猫を庇う人と
ボクたちを嫌う人との揉め事も
減るんじゃないでしょうか

人間同士が揉めると
結局、最後には
ボクたちがそこにいるから悪いのだと
つらい目に遭う子も多かったから…

そんなことも
なくなればいいなって思うんです



ボクたちだけでは
どうしようもなかったことが
街全体で真剣に考えるようになれば
どんどん変わっていきます

「猫の部屋」に来た頃から比べて
取り巻く環境も、周囲の考え方も
すごく変わったって感じます







今年11月、大阪で
「公園ねこについて考えるセミナー」が開催されます

このセミナーは、大阪市と
「おおさか公園ねこの会」さんとの共催で
4月から始まったサポーター制度の報告や
各公園での活動報告などが行われます

また、外部からパネラーを迎え
「公園ねこを市民との協働で
適正管理することの意義と方向性」について
パネルディスカッションも行われるそうで…

実は「猫の部屋」の司令塔Aさんも
パネラーとして招かれているんです



この街では、今まで
こんなふうに、公園で暮らす猫たちについて
真剣に話し合う機会はありませんでした

だから、やっぱり
ボクは、とっても嬉しいです

「公園ねこについて考える」セミナー

【日時】 11月5日　午後2時～4時

【場所】 TKP大阪本町ビジネスセンター7階

【定員】 150名（先着順）

【お問い合わせ先】

大阪市ゆとりとみどり振興局
緑化推進部管理課管理グループ

電話 （06）-6469-3821
FAX （06）-6469-3895


この街に暮らす公園ねこの未来を
みんなで考えてみませんか

「中之島公園猫対策協議会ＨＰ」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp

京都市では、先日ご紹介した
「京都市動物愛護センター構想に関する意見募集」
なんと、締め切り前日の9月29日時点で
1300件以上の意見が届いていたそうです

また、岡山市では捨てられた犬の譲渡拡大を目指し
一時預かりや里親探しをする
動物愛護ボランティアを募集するそうです

関東に比べて、愛護意識が低いと言われていた西日本で
次々と新しい試みが始まっていることは嬉しいことです。
こうして地方自治体での取り組みが活発になっていけば
きっと、もっと多くの人たちに
身近な問題として受けとめてもらえるはずです

　
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