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テーマ:猫の幸せ(13)
カテゴリ:エピソード
先日、ある4匹の子猫が 大きな幸せをつかみました 「猫の部屋」卒業生、御年18才のとわさん その、とわさんちで保護されていた ポヤくん、ポポくん、ラビちゃん、トロくん 通称「しま4」 すでに、DREAMさんのブログ 「とわさんち二軒目」の報告で ご存知の方も多いと思います ポヤくんの里親さんは なんと、作家の有栖川有栖先生ご夫妻 実は以前、とわさんちの保護猫イクちゃんが 先生のお家に迎えられた経緯があり 今回、ポヤくんにお申し込みがあったのです そのあたりのお話は 「とわさんち二軒目」の記事を 是非、読んでみてください 特に、とわさんちに 先生と奥様が来られた日の DREAMさんたちの慌てっぷりなど… 目に浮かんでくるような 微笑ましいお話です すでに子猫とは思えないほど 大きくなったトロくんは とわさんちの一員になることが決定 巨大猫好きな秘書たちは 今後のトロくんに、かなり期待しているそうです そして、先日 秘書たちがよく知る方の元に ポポくんとラビちゃんが迎えられ 昨日、正式に「ウチの子宣言」が出されました こうして「しま4」全員が 新たな道を歩みだしたのです 実は、彼らと「猫の部屋」には 深い繋がりがありました それは、今年の4月に遡ります --- 立ち退きが迫ったホームレスさんの小屋に 小さな猫がたくさんいる --- 司令塔Aさんの元に 公園事務所の職員さんから 相談がもちかけられたのは、4月末のこと もちろん、中之島公園内の話ではなく 同じ公園事務所が管理している 別の場所での話です 小屋を訪ねた職員さんたちは その現状を目の当たりにして驚かれたのでしょう Aさんにかかってきた電話では かなり慌てておられたそうです 以前「猫の部屋」では 猫を飼っていたホームレスさんたちが 自立できずに悩んでおられたケースで その飼い猫たちを仲間たちと一緒に保護し 里親さん探しを行いました しかし、そのお手伝いをしたのは すべて中之島公園内での話 そして、公園が閉鎖されていた頃のこと その話は、また あたらめて書こうと思いますが… 今、別の場所にいる猫たちを 当時と同じように 保護することはできません Aさんは、相談してこられた職員さんに いくつかアドバイスをして こちらでも協力できることがないかを 考えてみると言いました そして、もし どうしても保護が必要だと 判断されるのであれば… 公園事務所の皆さんが責任を持って 捕獲してくださいと伝えたのです その時「猫の部屋」は とても大変な状況にありました モデルちゃん、危篤 Aさんも秘書たちも すでにモデルちゃんの命は もう2~3日もたないだろうと覚悟していました どうすることもできないのなら せめて、慣れ親しんだ「猫の部屋」で 仲間たちの側から逝かせてやりたい… そのため、いざという時のことを考えて 緊急体制を敷いていたのです ホームレスさんの小屋にいた子猫は 目が開いたばかりの4匹と 少しだけ大きくなっている4匹 どうやら、2匹のお母さん猫から生まれた 4匹ずつのきょうだいたち たぶん、職員さんたちは このまま、ここに置いておけば 命に関わると考えて決断されたのでしょう 公園事務所からの協力依頼の書類を持ち Aさんの元へ8匹を連れて来られた時 職員さんたちの手や腕には たくさんの引っかき傷と噛みつかれた傷があり まだ血が流れていたそうです 最初に相談があった直後 話を聞き、協力を申し出てくれたのが 「おおさかねこネット」の@naokoさん ただ、8匹という数の多さと 成長具合の違いから 全員一緒に見ていくことは難しい… そのため、大きなきょうだい4匹は @naokoさんの元で育てて 里親会で家族を探すことになり 小さなきょうだい4匹は DREAMさんに託されることになったのです 4月28日、土曜日 小さなきょうだいを迎えに来た帰り道 DREAMさんは、モデルちゃんのお見舞いに 「猫の部屋」へ来てくれました 「モデルちゃん、ふさこちゃんの時と同じなの…?」 DREAMさんは、そう言いながら モデルちゃんを撫でていたそうです 思えば、ふさこちゃんが亡くなった日に やって来た「しましま3きょうだい」 まるで、彼女が 置いていったかのような3きょうだいも DREAMさんに育てられ、幸せをつかみました --- もしかして、この子たちは モデルが呼んだのかもしれない --- 実は、秘書たちも 同じことを感じていたのです 彼らがキャリーの中で鳴く声と DREAMさんの語りかける声に モデルちゃんは、大きな耳を動かして 反応していました そして、その2時間後… 秘書たちの手を握りしめながら モデルちゃんは、空へ旅立ちました その後、大きなきょうだいのうち 3匹が優しい家族と出会い 残りの1匹は、@naokoさんの家で可愛がられていると Aさんから聞きました そして、小さかったきょうだい 「しま4」は、すくすくと成長していました DREAMさんのブログを見るたび 秘書たちは、彼らの成長ぶりが嬉しくて ドキドキしたり、ハラハラしたり… そんな日々を過ごしていた 9月の初め 秘書たちの元に1通のメールが届きました それは「猫の部屋」の活動を いちばん最初に、記事にしてくださった 朝日新聞社の記者、Mさんからでした 久々に届いたMさんのメールに 書かれていたのは… 10月から異動になること 今までより、少し時間ができそうだということ そして、住宅環境も変わるため 念願の猫を迎えられそうだということ… --- 取材で、協議会に関わる皆様や ボランティア様の強い思いに触れたことから 中之島公園の猫を迎えたいと思いました --- Mさんの取材を受けた時 秘書たちは、確かに 里親さんに求める思いや 考え方についても話していたのですが たぶん、それを覚えていてくださったのでしょう もしも、何かがあった時には 「こう考えています」という 具体的な内容までが書かれていました もう、3年も前のことなのに… 自分たちの考え方や思いに共感し 「猫の部屋」の仲間たちを忘れずにいてくださったことが 秘書たちは、とても嬉しかったそうです Mさんは、メールの中で 希望する猫の名前を 何匹かあげておられました その中にあった 「モデルちゃん」という名前… 多忙なMさんは、彼が亡くなったことを ご存知なかったのです この時、秘書たちの心の中に浮かんだのは 「しま4」のこと --- まるで、モデルが ぽんっと背中を叩いたようだった --- 秘書たちは、そう言いました 久しぶりに、Mさんが 「猫の部屋」に来てくださった時 秘書たちと共に、お迎えしたのは 賑やかな仲間たちと DREAMさんと一緒に遊びに来てくれた「しま4」 ポヤくん、ポポくん、ラビちゃん 猫と暮らすのは 初めてだと言われていたMさんが ぎこちない様子ながらも 嬉しそうに、優しい笑顔で 「しま4」を抱っこされたのを見て… --- 成長を続ける小さな彼らと一緒なら Mさんは、猫と暮らす幸せを ひとつずつ知っていくことができるはず --- 秘書たちは、そう感じたそうです だから、Mさんをお見送りする時に こんなお話をしました --- 楽しいこともつらいことも たぶん、いろんなことがあるけれど 彼らと共に、自分自身も成長していけるのは とても素敵なことだと思いますよ --- 今、ポポくんとラビちゃん改め ナツメくんとクミンちゃんは 毎日、優しいMさんに甘えています そして、彼らと過ごし 毎日、幸せそうなMさん これからも、もっと たくさんの幸せが訪れることでしょう 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp
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