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テーマ:猫の幸せ(13)
カテゴリ:里親さん便り
みなさん、お久しぶりです。 「猫の部屋」卒業生のシャムです。 早いもので、こちらに来て一年になりました。 フクちゃんとの悲しいお別れはあったけど、 みんなと楽しく暮らしていたのに、 いきなり知らないところに連れてこられて、 最初の内は、怖くて心細くて しょうがありませんでした。 髭もじゃらのおっちゃんと その奥さんらしき人が 世話を焼いてくれようとするのですが、 知らない人に気を許すわけにはいかないので、 逃げ回ってばかりいました。 特に髭のおっちゃんが、猫なで声で 「シャムちゃん、シャムちゃん」と 言ってくるのがいやで、 いつも「シャーッ」と威嚇していました。 この二人が、実は知らない人ではなく、 今まで何度も「猫の部屋」で会ってた人たちだとわかるのは 少し後になってからのことです。 でも、そんな状態も あまり長くは続きませんでした。 髭オヤジの猫なで声はともかく、 別にいやなことをされるわけでもないし、 それどころか延々と 猫じゃらしは振ってくれるし (この人たちはかなり暇なようですね)、 家の中を探検してみると、 おもしろそうな所や居心地の良さそうなところが一杯あるし、 そんな悪いところじゃないなと思うのに 一週間もかかりませんでした。 私が猫じゃらしと戯れるのを見て、 きゃっきゃっと喜ぶ二人も、 どうやら悪い人間ではなさそうだし、 しばらくはつきあってやってもいいかなとか 思ったものです。 それに何より、運動すればおなかも減るし、 おなかが減ればご飯も美味しいし、 ご飯が美味しければ、たいていのことは どうでもいいように思えてくるものです。 髭のおっちゃんは、 「食べることと飲むこと以外はなんでもどうでもよし」と いつも言ってますが、 彼が言う数少ない正しいことの一つですね。 そんな私に第二の転機が訪れました。 こちらに来て4ヶ月ほどたった時、 新しい妹が現れたのです。 一歳くらいの彼女はシルビーと呼ばれていましたが、 「なんだか呼びにくい」ということで Minaと改名しました。 最初見たときは、なんて「ちょか」で「がさつ」で ややこしい柄のねこだと思って、 疎んじたりもしましたが、 すぐに彼女の天真爛漫さとすばらしい運動能力に 魅せられてしまいました。 彼女も姉の私をたててくれるところも大いにあって 今ではとても仲のよい相棒です。 というよりも私が構い過ぎるので、 彼女は少し辟易してるかもしれませんね。 彼女が来てから、 髭のおっちゃんと奥さんが、 以前から「猫の部屋」で会っていた人たちだということを 徐々に思い出してきました。 二人がMinaの相手をするのを見て、 他のねこの世話をする「猫の部屋」での姿を 思い出したんでしょうね。 それ以来、私は一段と打ち解けてしまって、 今では毎日、モフモフのされ放題です。 ヘソ天モフモフやおしりポンポコで いつもゴロゴロ言いながら、 ゴロゴロ転がっています。 ご飯も一層美味しくて(時々だめ出しもしますが)、 ちょっと太り気味なので、 最近は、美容のために乗馬も始めたんですよ。 人間もねこも同じだと思いますが、 大人は、いろいろと複雑な過去を背負っているので、 なかなか打ち解けにくいかもしれません。 しかし、私のような かなり頑固なねこでも、 美味しいご飯と、適度な距離と、少しの運動と、 いつでもさしのべてくれる手があれば、 すっかりゴロゴロねこになるんですよね。 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp バラ園出身のシャムちゃん 彼女については、もう何も説明が必要ないほど 皆さん、よくご存知の卒業生です 昨年、最愛のフクちゃんが天国へ召され 寂しかった彼女に訪れたのは 大きな大きな幸せでした 10月20日、お家猫シャムちゃん誕生の日 きっと、空にいるフクちゃんも 笑顔で祝っていたはずです シャムちゃんの一年を記念して 本日の日記は「髭もじゃらのおっちゃん」こと シャム&Minaパパ、tsunebonさんが 書いてくださいました tsunebonさん、素敵な日記をありがとうございました 猫ボランティア・保護活動ランキングへ 人気ブログランキングへ ブログランキング参加中いつもたくさんの応援ありがとうございます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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