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カテゴリ:猫
マロンはあと2カ月で17歳。高齢なだけでもリスクが有るのに、腎臓病・甲状腺機能亢進症という持病も有る上で、手術という選択をするのは怖かったです。が、手術をしなかったら、抗生物質を一生飲み続けなくてはいけないという選択肢しか無い状態でした。 事の発端は、下顎に出来たニキビの様なものから始まりました。そのニキビがえらく腫れ、膿んで破け、血膿が出たので、6月14日、慌てて動物病院へ行きました。その時、血液検査をして、腎臓が悪い事が分かり、甲状腺機能亢進症である事も分かり、薬を毎食後、一生飲み続ける事になりました。 顎の傷は、1日2錠の抗生物質を1週間飲ませる事で改善しましたが、副作用で下痢がひどく、甲状腺機能亢進症のせいで、4.5kg有った体重が半減してしまった状態で下痢が続くのは、何とも可哀想でした。 何とか傷が癒え、顎に綺麗な毛が生えて来たと思っていたら、また顎が破裂・・・。抗生物質が切れてから数日で、再発してしまったのです。それからというもの、毎日、抗生物質を1日1錠飲み続けました。ところが、飲みだして5日もすると、下痢になるのです。下痢になると抗生物質をやめ、やめると傷が膿むのを何度も繰り返しました。 傷を癒すのには抗生物質を飲まなくてはならないのですが、腎臓には悪い薬ですし、体重減少も命取り・・・。そうなると残される道は、顎が膿む根本的な原因を探るしか有りません。そこで考えたのが、抗生物質を暫くやめて、どんな菌が悪さをしているのか培養検査をし、手術で悪い所を切り取ってしまうという方法でした。 こういう時、私は判断が早いのです。どちらにしても、動物に関しては全くの素人ですから、私はいつも「先生の猫だったらどうしますか?」と聞きます。そして、先生のおっしゃる事を第一に考えます。先生は「僕の猫だったら、膿ませるだけ膿ませて、悪くなった所を探って、原因になっている所を全部取ります。」との事でしたので、私はすぐに「抗生物質をやめて、悪くなった時に手術をお願いします!」と言いました。その時、住人1には、「麻酔のリスクも有るから、これでお別れかもしれないけれど、お願いしましょ。」と言いました。 でも住人1は、自分の口では何もハッキリ言いません・・・。住人1にとっては初めての猫。猫画を描くきっかけを与えてくれた猫。マロンへの思い入れは、私の想像を超えると思います・・・。 そうこうするうちに、私が先生にお願いしてから、1ヶ月が経ってしまいました。するとその1ヶ月のうちに、最初の下顎の部分だけでなく、みるみる左頬が腐って来ました。その悪臭は強烈で、吐き気を止めるのに苦労したほどです。見るからに、墓場から出て来たゾンビの様。でも、そんなになってもマロンは「痛い!」とも言わず、膿みを拭いてやる間も大人しく、まるで、「こんな事で死んでたまるか!」と言わんばかりに、良く食べて、良く飲んで、良く寝ていました。病院に行く毎に、少しずつ体重が増えて行ったのです。 あまりのゾンビぶりに、先生も驚かれたと思いますが、「とうとう、さすがの御主人も、決断されたでしょう?」と先生。私はすかさず、「はい!手術をお願いします!」と言いました。「因みに、麻酔のリスクはどのぐらいでしょうか?」と伺ったら、「20~30頭に1頭位は駄目だと思います。」と言われましたが、そこは楽観主義の私。「19~29頭は大丈夫って事で、良い方に考えますので、お願いします!」とお願いしました。 お父しゃん、お母しゃん、何で私はここに入れられたの?! 動物病院の扉が閉まるまで、私達を見ていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年09月04日 16時39分19秒
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