猫と花果樹

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• 魂を継ぐ

  約十年前のこの地に、ある奇跡の種を蒔いた人がいます。 奇跡の種は一瞬にして花開き、爆発的に拡がっていきました。 その奇跡はしっかり根付き、今もその魂を受け継いで咲き続けています。 それはきっと、あの時あの人にしか出来ないことでした。 私には、私にしか出来ないことは、おそらく何もありません。 私に出来ることは、おそらく他の誰にでも出来ることのみ。 ただ、私だから出来ることなら、あるでしょうね。 あの時あの人が咲かせた奇跡の花の中に、答えがあります。 また会いましょう。 また会いに行きます。

  2016.10.25

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• 花は好き？その２

  さらに本音を深く明らかにするなら。 薔薇を見ると、どう感じる？ 綺麗だと思います。 としか、訊かれても答えない。 本当は、もっと感じていることがある。 薔薇を羨ましいと感じています。 綺麗で羨ましい。 強い生命力に溢れていて羨ましい。 愛されて羨ましい。 トゲを持っていて羨ましい。 散ることも羨ましい。 かといって、私が生きていないわけではない。 何がそんなに羨ましいというのか、それは説明できない。 そんなふうに、なにやらフワフワしてきています。 昔からか。

  2016.10.14

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• 花は好き？

  花は好き？と訊かれたら、 好きですと答えます。 薔薇は好き？ 好きですが、薔薇は強いので、よく心が負けてしまいます。 これ、伝わる人と伝わらない人がいるんだなあ。 今まで知らなかった。 自分の気持ちを声と言葉で明らかにするのって、難しい。

  2016.10.11

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