「第一阿呆列車」内田百間(もんがまえにつき)(新潮文庫)
*門構えに月の「ケン」は、Upできませんでした!
かなり好きな本。
墓場まで持っていく一冊と言われたら、悩むところ。
でもこの本の所有を閻魔様に見つかると即効地獄に落とされたりして。。
1889-1971。私の生まれた歳に死んでいる。
どうしよう、私、百間先生の生まれ変わりだったら。。(お、おこがましい。。)
ドイツ語教授で、随筆家としても名をはせた百間先生ですが、なんといっても特筆すべきはその痛飲癖。すんごい飲んでます。「阿呆列車」の旅でも、飲んで、飲んで、飲みまくって、旅に出るために借金して、(借金は常にしてたそうですが)、飲んで、いい気持ちになって、歯が抜けています。
この本を薦めてくれた家人も相当な呑兵衛であり、それゆえ呑兵衛というのが、傍目にはコミカルでも、家族にとっては迷惑千万以外の何者でもないことは分かっています。
百間先生のうちも家族は大変であったろうなあ。でもこのおじいさん自身はそれはそれは楽しそうです。
この状態は多分もう軽度(中度)のアル中であろうということが読み取れるので、楽しみながらも、はらはらして読んでしまうのですが、阿呆列車シリーズ自体は3冊新潮文庫で出ているので、3冊分の旅までは、すくなくとも健在であったということでしょう。
ちょっと調べたら、奥さんが先に亡くなっています。(やっぱり...)
そして本人は81歳で大往生だそうです。老衰だから大往生と呼んでよいでしょう。
旅があって、酒があって、さらにそれが月見酒だったら、もう言うことありませんよねえ。やっぱりこれは座右の書だなあ。
あと、肴も。。
温泉もあったらいいなー。。
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Last updated
2009年06月05日 19時33分16秒
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