「水滸伝」 北方謙三(集英社文庫 全19巻)
おもしろい~
全19巻ですが、まだ10巻までしか読んでいません。
私は長い小説が好きなのですが、それはどっぷり物語の世界に長時間漬かれるからで、物語世界が面白ければ面白いほど、終わるのがイヤで、もたもた読んでしまう。。というヘンな癖があります。
北方水滸伝に出会ったのは、かれこれ3年前。。くらいだとおもうのですが、まだ10巻。。まだ、まだまだメインの漢(おとこ)たちは生きております…。
この小説はすでに多くの人に愛されて、あえて私がここで語るまでもないだろう、と思うのですが、とりあえず本日はMy萌えキャラについて語ってみたいと思います。
水滸伝。。百八人の豪傑たち…ということで、かっこいいだろ!かっこいいだろ!ああ、ああ、かっこいいよ!という感じのいい漢たちが、敵も味方もがさがさ出てくるのですが、私がはまって愛してやまないのは、
呉用様…!
です。
元私塾の先生で、梁山泊の軍師。物語のはじめから、梁山泊の首領となる晁蓋と行動を共にしています。
このおじさん(失礼。。)、なみいる豪傑たちの中でも相当地味です。(39歳、160cm、55kg:公式HPより)梁山泊を中心とした反乱軍が大きくなって、組織化されている中で、組織や内部法規なども整備していった人。つまり、バリバリの実務者なのです。
今の時代、剣や槍を使って戦う人はいませんが、呉用のようなたたかい方をしている人はたくさんいると思います。縁の下の力持ち。しかも組織を組織として機能させるために、憎まれ役も辞さない。。そんな呉用の“実務者らしい”かっこよさ、しびれます。
正直、こういう人が目の前に現れても惚れないとは思いますが(聞いてない…?)、でも自分こそこういう実務者になりたいなあ。
実際、憎まれるは、嗤いものにされるは、超過労だわ。。挙句の果てには…で、いいことありません。もてている風でも全然なく、哀れをさそいます。
でも、そこが、また、いいんだよな~
他にも、マッドドクター安道全とその心の友 白日鼠、
鍛冶屋の湯隆、文字屋のしょう譲、などなど…。
わけあって市井から反乱軍へ身を投じた/流されてきた職人たち。かっこいいです。。
ゆっくり読んで、ゆっくりもえ味わいたいです~。
公式HP →
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