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なんとなく名前は聞いたことがありました。
偶然ネットでその内容を知って、面白そうだったので、既刊本を買ってしまった。

「ヘタリア AXIS POWERS」日丸屋秀和
wiki→ 

今更な感じですが、私は一昨日知ったんです~
そしてどうも騒動が勃発しているらしいですね~(笑)


この漫画は主流は4コマのギャグ漫画なのですが、なにがすごいといって、国が擬人化されているところ。。それで第1次、第2次大戦前・中の出来事が、国キャラたちによって、おちゃらけながらも、(わりと)史実にのっとり展開されています。
日本の本屋さんで見かけたときは、人気の漫画なのだろうな、とは思っていたけれど、まさか国が擬人化されていたとは知らなかった。。

擬人化というのは、漫画やアニメでよく使われる表現手法ですが、考えてみると、ポンチ絵とか、鳥獣戯画とか、つくも神なんかも擬人化。さすが八百万の神々発祥の地!です。

おもしろいな、と思ったのは、人となった国々が、その当時の国家元首とは全く違うパーソナリティとして描かれているところ。よりその国の国民性を代表した人物をつくりだそうとしています。

主人公のAXIS POWERS(第2次大戦枢軸国)のイタリア、ドイツ、日本の元首といったら、ムッソリーニ、ヒトラー、ヒロヒト(と、思われている…)ですが、彼らはその当時のその国を引っ張っていた、良くも悪くもパワーをもったリーダーであって、必ずしも一般のその国の人たちの全てを代表しているわけではない。こうして架空の国キャラがいると、より歴史を(簡単に)客観的にとらえることができるよう。まあ、ギャグ漫画で、あそびの一種なんだけれど。


歴史の勉強は、昔、大好きだったのですが、あれは暗記科目であると同時に、空想科目でもありましたね~。たとえば「ギルドの発生」とかいう章にくると、頭の中がぱーっと中世ドイツのギルドになって、教科書の1枚の挿絵から、いろいろいろいろ、、、想像しては、遊んでいました。もちろん、主人公とか脇役も(できれば教科書の中から借用して)登場。ああ、楽しかった。


作者の方は、今22歳、ということで、若いです。NY在住の学生さんだとか。

20代前半の作者さんが、どういう風に先の大戦とか近現代史をとらえているのか、というのが、また興味深かったです。やっぱり私の世代にはまだほんのり残っていた、悲壮感とか、罪悪感とかが、(ギャグ漫画だからかもしれませんが)うすらいでいるような。でも距離があるからこその、笑いとか、いとおしさみたいなものが感じられて、なるほどこういう風に表現するようになったのか~、と。


もちろん笑いのネタにするとはけしからん!という意見もあるとおもうし、それもそうなのですが、そうか、こういう風になったのか~という感慨が深かったです。
この時代とかテーマって、どんな表現しても、日本人、たたかれますからね~(内外から)。

今も人の中で時代は動いているんだなあ。。





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Last updated  2009年07月15日 18時17分26秒
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