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カテゴリ:文化・伝統
旧暦正月7日から8日の明け方にかけて1000年もの歴史ある祭、岩手県の黒石寺蘇民祭が話題になっている。 厳寒の中、白い締め込みの男達が勇ましくも頭から何杯も冷水を被り身を潔めてから、本堂の前で東西に分かれ、裸で押し合いながら蘇民袋を奪い合うという祭だ。 蘇民袋は護符が入った麻袋で、これを最後につかんだ者の 住む方角がその年、豊穰多福になると伝えられているそうだ。 昔は全裸で蘇民袋の争奪戦になったそうで、現在でも1000年も変わらずに蘇民袋を切り裂く役の男のみは全裸で行っているとか。 今年この祭のポスターに、何とセクハラだと文句がつきJRでの貼り出しが中止された。 祭のポスターがセクハラだと~~~!? 一体誰がそんな腑抜けた事で文句をつけたんだ! こんなに良い顔して嬉しそうにしている男衆なのに! 年に一度の祭への興奮と喜びでこんなに皆輝いた表情なのに! 上品ぶった奥様かお嬢様か知らないが、この厳寒の中で水垢離をして裸でぶつかり合う祭のどこが猥褻で卑猥なのか問い質したい。 胸毛や脛毛がいやらしいと言うなら、そういう奴は全身の毛を剃り落として貰おう! 人間本来の姿は進化してここまで来た生命の神秘の結晶であり、そのままで実に美しいと思う。 男女の違いがあって当たり前だし、神仏に奉げる祭に不浄な衣服を脱いで禊した穢れない裸で参加する事のどこが猥褻なのだ!? 大体世間一般言葉を間違えているので訂正して貰いたい。 ふんどしは下着である。 相撲取りが身に着けるのはまわしと呼ぶ。 そして祭では締め込みと呼び、それぞれ全く意味が違う物だ。 従って蘇民祭で着用されているのも褌(ふんどし)ではなく締め込みである。 水垢離で潔斎した体に着けるのは真っ白い晒の締め込みであって、馬鹿な想像が入り込む余地は無い。 ネットで検索すると沢山の祭の写真を見る事が出来る。 そのどれを見ても夢中で汗を流し力を込めて取り合ったり担いだり曳いたりと、猥褻な表情など見られ無い。 猥褻な事を意図して見物に来たり見たりしている人が、場違いにいやらしいのであって、祭に参加している人達にはそんな余裕なんて無いものだ。 1000年もの由来で続いて来ている伝統行事を、現代人の稚拙で浅墓な考えで途絶えさせてはいけない。 全国ネットで裸祭が知られて、祭とはかけ離れた意図で見物や撮影に来る馬鹿を避けられないのなら、その場面を隠して行わなければならないのか? 五穀豊穣、子孫繁栄を神仏に願って長い年月行われて来た祭は大切な伝統文化という宝物なのに。 蘇民祭は昔全裸で行われた祭だったそうだけがど、それ以前のずっと古い昔は締め込みを着けていたという説がある。 しかし揉み合う内に締め込みの一端を激しく引き合い、内臓破裂による怪我人や死者が出た事から全裸になったと書かれている資料がある。 明治以降全裸から締め込みの形に変わったそうだけど、現在も毎年全裸で参加する男が沢山いると言う。 それはそれで意気込みがある事だし、神聖な肉体で祭に参加するのだから何も問題も無い。 祭大好きな男達が、真冬に負けない心意気で参加しているのを、そのまま受け入れるべきだと思う。 喧騒の場から今までも毎年のように全裸で参加している人達が、公然猥褻罪などと言うくだらない(この場合)理由で逮捕されるなど許せない。 第一厳寒の中で水垢離した男(おっさんが多い)が真っ裸になっても、いやらしいとか考える程、逞しくすんごい物がぶら下がっている筈無いだろうに・・・・。 寒気りゃ可愛く縮こまって頭引っ込めてるばかりだと思うがねぇ・・・。 そんなの微笑ましくてちっともいやらしくないじゃないのさ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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