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カテゴリ:散策・紀行など
昨日の日曜日、天気が良くなる筈だったのに曇り空と強い風のままでした。 北区の浮間地区はその昔は荒川の低湿地になっていて度々荒川の氾濫に遭っていた所でした。 荒川対岸の戸田の辺りには、その昔野生の桜草が咲き乱れていたそうで、やがて川を渡って自然と浮間側にも広がっていたそうです。 自生していた桜草は日本桜草で、近年鉢植えなどで売られている桜草とは種類が違っていて、輪状につく花は一段で素朴で可憐な花です。 荒川に堤防が築かれ氾濫しなくなり、上流からの肥沃な土が運ばれる事は無くなりましたが、浮間地区は堤防に守られて水災害の心配のない住宅地へと変わりました。 野生の桜草はどんどん姿を消し、現在では都立浮間公園に隣接する「浮間桜草圃」の中でひっそりと栽培されて守られています。 さて一年に一度桜草が満開になるこの時期だけ桜草圃が一般に開放される「浮間桜草祭」が開催されています。 話には聞いていても一度も尋ねた事が無かったので、混雑を覚悟で出かけてみました。 浮間桜草圃は想像していたよりずっと小ぢんまりとしていたので驚きました。 濃いピンクと白い桜草が満開です。 それぞれ「浮間紅」と「浮間白」という種類の桜草です。 ここの品種は固有のもので学名を「プリムラ・シーボルティ」と言うと書いてありました。 江戸時代に来日したシーボルトによって採取分類されたものなのでしょうか。 日本桜草は花の輪が何段にも伸びる事無く一重の輪だけです。 独特の線状のぎざぎざのある葉です。 戸田の原に鷹狩りに来た将軍吉宗が足元に咲く桜草の可憐な姿に感動して桜草を栽培させるなどした事から、江戸の市民の間に桜草ブームが起きたそうです。 そして好事家達の手に依り、突然変異で変わった形や色の花を基にしたり人工交配させたりして数々の品種が生み出されました。 名前の付けられた珍種の桜草、色の違い、形の違い、花の咲き方の違い(枝垂れになっているのもある)などが楽しめます。 桜草の栽培には芽の部分を切って土に埋めるという変わった方法が取られているそうです。 こんなにも様々な変わり咲きの桜草があるとは知りませんでした。 広大な川原の湿地帯などに鮮やかな花を咲かせていた桜草も、今では人の助けがなければ生きていかれません。 塀で囲まれた狭い保護区内で細々と生き永らえる姿は、小さく弱そうに見える花だけに哀れを誘いました。 でも浮間小学校の生徒達による一人一鉢運動で少しずつ増やす方向に進んでいるらしい様子が希望だと思います。 浮間舟渡駅(埼京線)の目の前にある浮間公園は都立公園の中で唯一釣りが認められている公園だそうで、沢山の人達が竿を出していました。 桜草祭に特別に浮間氷川神社のお神輿が出る事になったそうで、思わず威勢の良い掛け声を聞く事が出来ました。 まだお祭の少ない季節ですから担ぎたくて堪らなかった人達が集まって実に嬉しそうに担いでいました。 地元が近い事もあり、中には良く知った顔があって楽しかったです。 でも、そのグループは1月に亡くなった友達明美の属していた会でしたので、彼女の姿が無い事が悲しくて涙が込み上げて来てしまいました 午後から晴れると言っていた天気予報はこの日もまた大はずれ この後ぽつぽつと雨が落ちて来てしまいました 本当にこの春の天候は崩れ易くて晴れる日が少ないですね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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