くりごと

随分時間が経つのが早くてついて行かれないうちに１ヶ月が過ぎてしまいました。

忘れてしまうといけないので、そろそろ観念して記録を留めておかなくてはいけませんね




先月、5月26日の朝、私は約２年ぶりに子育ての後半、ある意味人生で一番重要な時期の一つを過ごした香港へ逆里帰りして来ました。

1990年１月にアメリカから直接の移動で16年を過ごした所です。

2006年3月31日に完全帰国してからは、頭にずっと香港を置きながらも日々の生活に慣れる事や新しい形での生活を創る事に追われるように過ごしていました。

実はかなり懐かしかったのに、あれ程帰国したくてしょうがなかった最後の８年間があったので、何だか後ろめたくて気持ちから目を逸らしていたようです。




最後の８年間私の目は絶えず日本に向いたまま過ごしてしまい（それはそれで楽しい時間を沢山持てたのですが）40代半ばという人生の大切な数年間、気持ちが定まる場所を求めて彷徨っていました。

子供達が成長して大学へ発ち、急に広く感じるようになった住まいの空間がそのまま私の心の空虚さへと繋がってしまい、香港という都市の持つ活気に付いて行かれなくなったのだと思います。

今ならそれを素直に認められるのですが、香港に住んでいた最後の数年間という、戻らない時間が今になってもったいなくて悔やんでいる自分がずっといました。




そんな心境が随分と軽くなって、香港に行きたいと口から出るようになったのは今年になってからでした

丁度次男が持っている飛行機のマイレージが、貯まっているのに忙しくて使えないうちに期限切れになりそうだと母の日のプレゼントにビジネスクラスでの往復航空券を予約してくれました

５月末から６月上旬の香港は雨期とも言える湿度が高い季節で、観光シーズンからは外れていてホテルの予約も楽な時期になります。

そんな家族の暖かい理解と協力を得て、26日から3泊4日の一人旅を実行する事が出来ました




26日の朝、どきどきワクワクする気持ちで家を発ちました

丁度一年前に三男の卒業式に行って以来の成田空港です

嘗ては年に５～６回も往復していたし、16年も住んでいた所へいくのですから一人で香港へ旅立つ事へは何の不安もありません。

一人旅への解放感と２年ぶりの香港への思いとでひどく興奮した状態だったと思います。

前日の25日には湯島天神のお祭でお神輿を担いで来たばかりなのに、疲れていてもなかなか寝付けずに５時にはちゃんと目が覚めていました






成田空港は相変わらず狭くて小さい飛行場、やっぱり天井が低いのがそんな風に感じさせる大きな原因だと思います。

空港ロビーは広々としていても、間の通路などの天井が低すぎるから狭さに繋がるのです。

出国審査では何時も思うのですが（何処の飛行場でも）あんなに長く行列が出来て人々がいらいらして並んでいるのに、どうして閉まっている窓が沢山あるのでしょう

全部の窓口を開けていたらこんなに時間を無駄にして並ばないで済むと誰もが解っている事だと思います






さて、飛行機は時刻通りに離陸しました。

今回は全日空です

搭乗までの時間をラウンジで（ビジネスクラスでしたから）贅沢な気分を味わいました

朝だからってせっかくラウンジに入ってるのに飲まないなんて勿体無くて出来ません



飛行機に乗る時もファースト・ビジネスクラスは優先されるので並ぶ必要がありません。

今回は往復とも２階にあるビジネスクラス専用フロアに席を取りましたから、静かでゆったりと出来ました。

とにかくビジネスクラスにマイレージで「ただで」乗っているから気分が更に上々だったのでしょうね





この人達はまだ完全に倒している状態ではありません、足は前の座席の背中部分にすっぽりと入る空間が出来ています


驚いた事に今のビジネスクラスシートは倒すと完全に真平らになってベッドに変わるんですよ

2年前くらいまではこんなに平らになるのはファーストクラスだけでした。

なんだかたった４時間程度の香港往復にビジネスクラスはもったいないくらいです

欧米へ行く10時間を越えるフライトの時に使えば随分と楽に行かれるだろうと思います。





食事は和洋どちらか、私は和食を選びました


ビジネスクラスの食事に関しては昔に比べたらだんだん簡素化して来ているようです。

昔はテーブルクロスを敷いて食前酒とオードブルのサービスがあって、それを下げてからやっと主食になる物が出されました。

そしてデザートと食後酒という風にもっと手間がかかるサービスでしたし、時間もかかりましたし全体の量も多かったと思います。

出される飲み物の種類も減って来ています。（特にアルコール類）

ビジネスクラスでさえ節約になっているのですから、エコノミーの食事は本当に年々酷くなって来ていると思います。




狭い空間に数時間縛り付けられるフライトには、飲み物や食事の楽しみが欠かせません。

燃料の値上げが大変なのは解りますが、私から見たら人件費がまだまだかかり過ぎに思えるのですよね・・・


スッチー上がりのおばちゃん達が以前の職場に沢山いましたけど、話を聞いているともう何て贅沢な、って感じでしたよ





さて、いっぺんに書くにはなかなか頭の中の記憶整理が出来ません

香港到着後は次に続きます