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くりごと

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2008年06月27日
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カテゴリ:散策・紀行など

香港へは予定通りに到着しました。

以前は年に5~6回も往復していた懐かしい香港の飛行場です。

入国審査のゲートが香港の飛行場では3種類あります。

何時も長蛇の列が出来ている観光客用、香港居住民ビザを持っている人用、そして香港永久居住民ビザ保持者用です。

私は香港の永住ビザを持っていますので、殆ど誰も並んでいないカウンターをすいすいと通れます。

この快感は何回経験しても堪らないものですよオーケースマイル

このビザは3年毎に入国していれば更新されるので、今回の旅で今後3年間は大丈夫になりました。




香港の外気はこの季節特有の湿気を重く含んだべっとりした暑いものでした。

雨季とも言えるこの時期の天気予報は、だいたい毎日「晴れ曇り雨」という何でもあり状態になります晴れくもり雨


ten1左矢印これは実際に香港の天気予報で使われているものです。

この季節はこれと霧 ten2 がよく見られました。




ビジネスクラスだった為チェックインしていた荷物もすぐ出てきたので、かなりスムーズにエアポートエクスプレスという電車に乗る事が出来ました。

この電車は飛行場から香港の中心部にある九龍(カオルーン)駅と香港駅まで約20分でつないでいます。

私は終点の香港駅まで乗り、そこからタクシーで宿泊予約を入れていあるホテルへと向いました。車ホテル




ネットで探した安いホテルですが、大体の場所は解っていました。

長く住んでいた所ですから何の不安も無くタクシーから街並みを眺めていました。

まるで先週くらいまでそこにいたような錯覚を覚えます。

2年も経っていると信じられないくらいに記憶が鮮明なのです。

引越しという大きな仕事で慌しく、何を見ていても頭には入らず考えず、もしかしたら無意識に目を背けて大きな波にさらわれるように最後の日々を過ごしてしまったからなのかもしれません。荒波

久しぶりという違和感もなく不思議に浮き浮きした気分で、とにかく旅の第一日目が今始まろうとしていました。ウィンク




タクシーがごちゃごちゃした通りに入り何回か曲がったりした後でいきなり停車しました。

この道は知っています、香港島を走る二階建ての路面電車トラムが市場の間を縫うようにして通るので有名なあの北角の道じゃありませんかびっくり


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ビルの下に店舗を構えているのは、肉屋・魚屋・八百屋です。
市場の肉屋で扱われている牛肉は大体が水牛の肉です。



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店先で魚をさばいているし生肉をぶら下げていたりするので、市場独特の生臭い匂いが漂っています。


店舗の前の路上には露天の店が立ち並び、服だの下着だの日用品だのを売っています。

トラムはチンチンという警笛のベルをならしながら、そんな露天店の間の人混みと路上駐車のトラックの間を掻き分けて走るのです。

これは非常に古い香港的な風景で、猥雑な程煩雑でありながらある意味とても面白い場所でもあります。

人によってはこの香港の匂いが受け入れられない場合もありますが、私は運良く始めから大丈夫でした。

敏感な人は飛行場を出た途端に匂いを感じて駄目だと言う事があると聞いた事があります。




北角にあるとは解っていたのですが、ホテルが面している通りがまさか有名なここだとは知らなかったのでびっくりしてしまいました。雫

タクシーの運転手さんに思わず「えっ、ここ!?」と聞いてしまいましたよ爆弾

だってタクシーは道の真ん中に停車したのですが露店しか見えないんですものびっくり雫

運転手さんが、そうだよと指さしてくれた露店の後ろ側を見上げると、なんとそこにホテルの入り口が隠れていたのでした。




ニュートンインノースポイントというホテルです。

この時期は一番宿泊代が安いシーズンなので一泊がUS$88.00というものでした。

(夫が10月にやはり香港に行く予定なのですが、秋は色々な見本市などがありホテルは満杯状態になる季節です。同じホテルを予約したのにUS$153.00と倍近くになってしまいます)




道路にある露店の後ろの歩道の後ろ・・・ホテルはちゃんとしたビルでしたグッド

ロビーもきれいで従業員は親切だし、きちんとした英語を話したので安心しました。

内装はリフォームされて清潔でしたから、外の世界とは異次元のように感じられましたスマイルちょき


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部屋は広々として気持ち良く使えましたよオーケー


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ミニキッチンがついていました(水道と冷蔵庫だけしかありませんでしたけど)


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部屋は23階、ある意味感動的とも言える「香港風景」が窓の外に広がっていましたしょんぼり

手前のごちゃごちゃしたビルの一階部分がさっきの市場になっています。


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どのビルの屋上にも違法建築で更なる住居が作られています。
暑いだろうなぁここに住んでいる人達は
失敗




考えたらホテルまで私だけという完全な一人旅って生まれて初めての経験でした。

香港から何度も日本へ飛行機の一人旅はしていても、実家に泊まっていたのですから、こんなのは本当に初めてです!

この時はものすごく自由なんだと思ってちょっと興奮してしまいました。

後に一人旅って存外つまらないものだとつくづく思う事になるのですが・・・・。しょんぼり




部屋で少し休んでから夕方の街に出てみました。

地下鉄の駅まで歩いて5分程ですが、久しぶりの香港の人混みは歩き難い事この上ありませんぷームカッ

雷を伴った夕立になった為に、野菜くずの落ちている道路は市場から流れる水も混ざってびちょびちょになるし狭い歩道に傘が重なり合うしで駅に着いた頃には汗びっしょりになってしまいました雫雨いなずま




地下鉄MTRで3つ目の銅羅湾(コーズウェイベイ)に出てみました。


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雨は上がっていたけれどすごい蒸し暑さですほえー雫


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この街は新宿みたいな所です。
ここは一番混み合う香港そごうデパート前の交差点
信号


香港は全然変わっていませんでした。

世界中の景気があまり良くない状態だと言うのに、香港には経済的な影なんて全然見えません。

相変わらず物凄い活気に満ちて、あちこち建築・改築の音が響き、人々は忙しそうに動き回り、喧嘩のような早い口調で話してまくっていました。

この国はやっぱり経済的にハブである事に変わりなく、中国的に塗り替えられるのかという不安は何処吹く風とばかりに、数え切れない程の人種や言語の人達が存在していました。

香港で流れる時間はとてもめまぐるしく、速度がとても早いのです。




私が香港に移った頃は子育ての真っ最中で、小学校中学校高校と人生で一番忙しい時間を持っていた時期でした。

だから香港の時間の流れに問題無く乗って、香港の溢れるばかりのエネルギーを感じても負けない程の生命力に満ちていられたのでしょう。

今回つくづく感じたのは、香港に満ちている空気が若いという事です。

子育てが終わって夫婦だけになった時、この国の活気について行かれるだけのエネルギーを持ち続けるのは容易ではないと思います。

子育て中に生きていた時間の流れと、夫婦だけになって新たな形の生活を築こうとする時の流れでは、同じ時間でも過ぎる速度が違っています。

子供達が独立して夫婦だけになった頃から次第に里心がついて日本に帰りたい気持ちが溢れた私でした。

香港は老後を見据えて第二の人生を考えて行くには余りにも忙し過ぎて落ち着けません。

こんな若い活気に満ちている香港に、もう私は住める程の元気を持っていない事がはっきり解りました。

私は香港が嫌いで帰国したかったのじゃなく、ここで流れる時間に上手に乗れなくなっていたのだと理解出来たのです。




香港を嫌いじゃなかったんだ・・・・・!!

この事実を認める為に私は戻って来たに違いないんだ、それが一番の成果でしたピンクハート












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最終更新日  2008年06月28日 02時17分05秒
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